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アート伝統芸能

【特別寄稿】魅力いっぱいの能舞台へ行ってみませんか?

【特別寄稿】魅力いっぱいの能舞台へ行ってみませんか?

【特別寄稿】
魅力いっぱいの能舞台へ行ってみませんか?
中森貫太(能楽師/観世流シテ方、公益財団法人鎌倉能舞台業務理事 重要無形文化財総合認定保持者)

能は一般的に「難解で退屈」と思われがちですが、室町時代には庶民が神社・仏閣の境内で観覧し、楽しむものでした。

それが時の将軍・足利義満が支援者となり、武士の愛好する芸能となった結果、庶民からは距離が出来てしまいます。
そして江戸の世が終わり、明治を迎えて一般の方の目に触れる機会は増えましたが、初見の方々にはわかりにくい「難解な演劇」という印象が定着してしまいました。
しかし、話しの筋や動きの意味がわかれば、能は魅力的で面白い演劇です。


鎌倉能舞台では、初めて見る方にも楽しんで頂けるよう、最初に解説を行います。演能時には、「謡(うたい)」と呼ばれるセリフを、噛み砕いてわかりやすくした現代語訳と英訳の字幕でご用意。場内3箇所に設置されたモニターに投影することで、親しみ易さを感じられる能楽公演を催しています。

舞台・台本・能面・装束・楽器・演出・作曲・型・発声・発音に至るまで、700年の積み重ねを感じ、古の面影を知る事の出来る日本の古典芸能「能」。ぜひ「能を知る会」にてお楽しみください。

(舞台写真:中森貫太、写真撮影:駒井壮介)
*不許複製・無断転用禁止

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