
ホテルのメインバーで過ごす贅沢な時間とは?
- 開催日:イベント終了
オンナヒトリ
Bar
で美しい
一杯を
本格的な夏到来とともに、今回も横浜のバーへ繰り出し美しい一杯との出会いを綴る、オンナお一人様で行くバー連載♡ ついにホテルのメインバー、デビューです!!

ここは、「横浜三銃士」と呼ばれる横浜を代表する3つのホテルのうちのひとつ、横浜ロイヤルパークホテルのメインバー「ロイヤルアスコット」。この重厚感漂う階段を上ると、そこにクラシックなバーの空間が広がっています。
取材では何度か伺っていたけれど、実際カウンターに座りバーテンダーさんを前にお酒をいただくとなるとまるで景色が違って見える!


間接照明を落とした薄明かりの店内。

全55席のうち、9席のみ設けられた漆塗りの肘掛けのあるローカウンター。最近では、高い椅子で足が床につかないお店が多い中、この「ロイヤルアスコット」のカウンター席は、床に足がつくクラシックなローカウンター&椅子にこだわっているとのこと。ゆったりと落ち着いた気持ちでバーにいる時間を楽しめる、贅沢な空間になっています。
さっそくそのラグジュアリーなカウンターに座り、バーテンダー歴17年という鶴巻さんに 「見た目も味わいも、夏にぴったりの一杯をお願いします」とカクテルをオーダー! カクテルの種類を詳しく知らなくても、こうやってバーテンダーさんと相談しながら“お任せ”でオーダーすればよいということ、3回目にしてやっと身構えずにできた気がします…。


なんてきれいな“青”!! グラスが美しく染まっていきます。いただいたお酒は「ガルフストリーム」。ヘミングウェイが“青い川”と呼んだ、メキシコ湾流の“青”をイメージしたスタンダードカクテルなんですって。このガルフストリームは、お店によってロングタイプとショートタイプのレシピがそれぞれあるそうで、こちらのお店ではショートカクテルでいただけます。少量のウォッカに、桃のリキュール、フレッシュグレープフルーツジュース、ブルーキュラソーを加えたさっぱりとした飲み口の一杯です。

ちなみに「ロイヤルアスコット」のガルフストリームに使われているフレッシュグレープフルーツジュースは、果汁を絞ってから2日目のものと決まっているそう。冷蔵庫で1日冷やしておくと、グレープフルーツのえぐみが取れ、甘さが増すからなんですって。お客様の満足をいちばんに考え、そんなところにまでこだわった一杯ですからおいしいに決まってます! こうやって丁寧に作られているお話を聞きながらいただくのもバーの楽しみのひとつですね。こちらも丁寧に味わいたくなります!!
ホテルのバーは「紳士たちの社交場」のイメージがあって、さらに敷居が高く入りにくいイメージがありますよね? すると「非日常の場であるホテルのバーを楽しんでいただくという意味では、ある程度格式が高いイメージは必要だと思っています。でも、女性のお客様にも親しみを持ってお越しいただける場所でありたいとも考えているんです。カクテルの種類も豊富にそろえ、お客様のお好みを聞きながら緊張が溶けていくような場作りを意識しております」と鶴巻さん。
一人ではさすがに、、、という方には、ソファ席も用意されているので、お友達や仕事仲間数人で来るのもよさそうです。
「当店では、より多くのお客様にバーの魅力を知っていただくために17時から19時半の間、ハッピーアワーを設けております。お仕事帰りにふらっと立ち寄られるお客様も多いです」…このハッピーアワーは本気でおすすめしちゃいます! だってこのガルフストリームが¥540(税込・サービス料別)で味わえちゃうんですよ。お得すぎる!! ウィスキーなどはもちろん、カクテルの種類も多いのでぜひお仕事帰りに立ち寄ってみてください。こういったサービスタイムをきっかけに“行きつけのバー”をつくる…うん、いいかも!
いろいろお話をさせていただく中で、このお店の一番人気のカクテルをお聞きすると「マティーニ」と教えてくださいました。もちろん名前は知っていたけれど、飲んだことがなかったので2杯目に作っていただくことに♪


「一緒に入っているオリーブの油が胃を保護してくれるので、食前酒として人気があります。強いお酒なので胃を刺激して食欲を増進させる効果もあり、マティーニは空腹の方がおいしいといわれているんです」
「マティーニというと昔から、お店のマティーニを飲みに行くのではなく、このバーテンダーが作るマティーニを飲みに行くといわれるほど、バーテンダー個人の味が出る、とても難しいカクテルなんです」…いただいた瞬間、喉から胸の奥が熱くなるほど強いお酒でしたが、ドライジンとドライベルモットしか使わないという“鶴巻さんのマティーニ”、最高においしかったです。あの重厚な階段を上って、ローカウンター席に座って、マティーニを飲んでいる自分…あぁ〜この連載やっててよかったーー!(笑)
最後に、こんな素敵なお話も。「あの入り口の階段が入りずらい…とおっしゃるお客様がいらっしゃるのですが、一度ご来店いただければ安心感を覚えていただけるはず。みなとみらい地区にしては珍しく、窓もなく、景色も見えない空間ですが、だからこそ心からゆったりと寛ぎ、リセットしていただける場所だと思うんです。あの階段を上る瞬間からクラシックな雰囲気を楽しんでいただき、ここで1日を振り返りながら、明日も頑張ろうと思っていただける空間をご提供できたら」
カウンター越しに会話を楽しみながら。自分のためのカクテルが丁寧に作られている様子を見ながら。本当に贅沢な時間を過ごすことができました。鶴巻さん、ありがとうございました&ご馳走様でした。
この階段を降りたら、、、そこは私の日常世界。よし、また明日も頑張ろうっと。