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【能・狂言】世界最古の舞台芸術

【能・狂言】世界最古の舞台芸術

日本の伝統芸能として約600年の歴史を持つ「能・狂言」は、現存する世界最古の舞台芸術で、2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。

「能」は、極力簡素化された空間で、舞踏、劇、音楽、詩などの要素が混じり合った幽玄な世界を表現します。限界まで省略された動きは、一つ一つにいくつもの意味が込められており、無表情なはずの能面で喜怒哀楽のすべてを表現します。
セリフは節を持つ「謡」として語られ、舞台上には音楽を担当する囃子方も並びます。ただし、この音楽は舞や謡の伴奏ではなく、物語の進行や舞台の雰囲気を盛り上げる役割を担っています。

一方、ほぼ同時期に発生した「狂言」は、口語体で語られることが特徴です。言葉遊びや風刺など、無邪気な笑いを中心に展開することから「笑の芸術」と称されることもあります。

*撮影:駒井壮介

能・狂言は「能楽堂」または「能舞台」と呼ばれる、独特の様式を持つ舞台で上演されます。その主な特徴は、正方形の本舞台の下手(正面客席から見て左側)に、舞台袖と本舞台をつなぐ「橋掛り」があることです。
神奈川県内には複数の能楽堂(能舞台)があり、英語の字幕解説付きの公演を行うなど、それぞれに独自性のある公演を行っています。能・狂言に関する資料を展示している施設もあるので、ぜひ出かけてみください。

《ここで体験できます!》

■横浜能楽堂(横浜市)
>>>定期的に能楽堂見学ツアーも開催される「横浜能楽堂」の情報はこちら

■鎌倉能舞台(鎌倉市)
>>>字幕解説付き公演を実施する「鎌倉能舞台」の情報はこちら

■宮越記念 久良岐能舞台(横浜市)
>>>日本庭園内に美しい能舞台をもつ「久良岐能舞台」の情報はこちら

■川崎能楽堂(川崎市)
>>>能楽を身近に鑑賞できる「川崎能楽堂」の情報はこちら

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