新型コロナウイルス 新型コロナウイルス感染症に関連する、文化イベント情報 最新情報はこちら

コンテンツにスキップ
【鎌倉】鶴岡八幡宮の本宮からは、海が見えるのか?

【鎌倉】鶴岡八幡宮の本宮からは、海が見えるのか?

『名勝八景 鎌倉晩鐘 鶴ヶ岡より房州山の図』 歌川豊国(二代)
*画像提供:神奈川県立歴史博物館

古都・鎌倉を訪れた人が必ず立ち寄るのが鶴岡八幡宮。そのルーツは、1063年、源頼義が京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜に祀ったことにあります。その後、1180年に現在の地に遷し、鎌倉幕府の宗社として都作りの中心としました。
この絵は、大石段の上にある本宮から、由比ヶ浜方面を眺めた風景と思われます。画面中央右に見える大木が、かつて鶴岡八幡宮のシンボルともいわれた大銀杏です。

鎌倉の寺社は、なぜか浮世絵にはほとんど描かれません。したがって、この絵は鎌倉を描いた浮世絵の代表的なものであり、二代豊国にとっても代表作として位置づけられています。

こちらが現在の鶴岡八幡宮、本宮前から舞殿を見下ろした風景。大銀杏は、残念ながら2010年3月の強風で倒伏してしまい、現在はここからその姿を見ることができません。けれどその後も若芽を芽吹き、再び成長を続けています。
一方、浮世絵では画面右上に海が見えていますが、現実の世界で海の向こうまで見渡せるのはごく稀なことのようです。

境内への入り口は三ノ鳥居から。撮影スポットとしても大人気です。

関連記事