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【鎌倉彫】陰影ある彫りと深みのある漆の色調が美しい、伝統的工芸品

【鎌倉彫】陰影ある彫りと深みのある漆の色調が美しい、伝統的工芸品

その起源は、遠く鎌倉時代までさかのぼるといわれる鎌倉彫。中国から伝来した文化の影響を受け、工夫をこらしながら木彫漆塗りの技法で仏具を作ったことがはじまりとされています。
明治時代に入り、廃仏毀釈の流れを受けて仏具の需要は激減。転職を余儀なくされた仏師たちが、仏像彫刻の技術を活かしながら、鎌倉彫の新境地を見出して行きました。

鎌倉彫の特徴は、日本的な草花の絵柄などを力強くかつ大胆に彫刻し、漆塗りで柔らかさと温かみを出すスタイルにあります。刀痕は鎌倉彫独特の技法であり、魅力のひとつです。

皿や器などテーブルウェアを得意とする鎌倉彫ですが、その優れた技術は、ブローチなどファッション・アイテムの分野でも活かされています。

伝統工芸士の三月一彦さんは、鎌倉彫に魅せられ、25歳で設計の仕事から転じて修行に入ったという方。
「彫りから塗りまで一人で仕上げることができるのが、鎌倉彫の魅力」と語ります。
製品に合わせて描いた図案を木地に写し取り、小刀で切り込みを入れていきます。様々な彫刻刀を使い分けて遠近感やボリュームを表現し、文様を浮かび上がらせていくのが技術の見せどころ。漆塗りまで含めると、30センチくらいのお盆でも、ひとつ作るのに1カ月以上かかるそうです。

漆器は扱いが大変、というイメージを持つ方も多いようですが、実際には難しいお手入れは必要ありません。一般的な台所用の中性洗剤で洗い、乾いた布で拭くだけ。食洗機・電子レンジの使用は適しませんが、軽く、口当たりが優しいので、椀やカップなどの食器にはぴったり。使うほどに艶が増し、味わいが出てくるのも魅力です。

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