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眺めのよい美術館【箱根 芦ノ湖 成川美術館】

眺めのよい美術館【箱根 芦ノ湖 成川美術館】

緑の木々に囲まれた小高い丘の上に、現代日本画を中心に4000点を超えるコレクションを有する美術館があります。
日本画と聞くと「敷居が高い」と感じる人もいるかもしれませんが、箱根の豊かな自然の中で出会うと、作品の魅力が素直に心にしみてくるから不思議です。

入口の門をくぐって美術館へと続く道を歩いていくと、樹齢3000年といわれる「大王杉」が見えてきます。美術館前には庭園が広がっているので、散策するにも気持ちのよい空間です。

収蔵作品と並ぶほどに素晴らしいのが、美術館1階奥にある「大展望ラウンジ」です。長さ50mに及ぶ一面ガラス張りの窓からは、箱根・芦ノ湖の大パノラマを見渡すことができます。まさに「一幅の絵のような」という言葉そのものの光景は、いつまでも眺めていたくなる絶景です。

《開催中の企画展》 ★こちらのイベントは終了いたしました。
*2020年3月11日(水)まで

■梅香る季節~新感覚の吉祥図~
日本画において梅は重要な主題であり、現代においても、〈松竹梅〉や〈紅白梅〉など新春を祝う吉祥図には欠かせないモチーフとなっています。今展では、屏風や掛け軸風など伝統的で装飾性の高い作品から、風景との取り合わせや静物画などモダンな作品まで、現代の日本画家たちが描き出した梅の秀作を展覧いたします。

*牧 進「庭春朗景」

■日本画の革新者 山本丘人展
戦後の日本画革新運動のリーダーだった山本丘人は、「創造美術」(現在の創画会)の創立メンバーとして、同会を牽引しました。今展では、春季創画展の出品作を中心に、丘人特有の詩情溢れるどことなく不思議な花や室内静物画を多数展示します。一般に風景画で知られる山本丘人の、新たな魅力を発見できる展覧会です。

*山本丘人「正月元旦」

■高橋新三郎展 世界遺 〈富士十二景〉
師・平山郁夫ゆずりの確かなデッサン力、正確で隙のない構図、清明な色彩に定評がある日本画家・高橋新三郎の富士を中心とした展覧会です。富士を望む数々の景勝地や、芦ノ湖からの季節ごとの富士を描いた作品を展示します。若き日の院展出品の代表作とあわせて展示します。

*高橋新三郎「富士」

■収蔵名作展〜日本画の煌めき
東山魁夷、杉山 寧、加山又造、平山郁夫ら戦後の日本画壇を代表する文化勲章受章作家の巨匠たちの名作と、牛尾武、平岩洋彦、小林済、前本利彦、森田りえ子ら成川美術館がコレクションする現代日本画家の秀作を展示します。また、2019年2月に亡くなった堀文子の「ブルーポピー」をはじめとした代表作を7点選抜して展示します。現代日本画の幅の広さと厚みを感じることの出来る展覧会です。
*森田りえ子「つらつら椿」

《箱根 芦ノ湖 成川美術館》
[開館時間]9:00〜17:00
[休館日]無休
[入館料]一般1,300円、大学生・高校生900円、中学生・小学生600円、幼児無料