
タイトル『おまえが水の中の魚のように楽しかったころ』
油彩、アクリル、針金 200×100cm/150×60cm/162×100cm
神奈川県美術展に応募しようと思ったきっかけは?
インスタレーションも受け付けているということで、通常の絵画から若干様式を変化させている私の作品も出品できるのではないか、と思ったためです。出品できるサイズが他のコンペより大きく設定されているのも、挑戦のしがいがあり魅力でした。
受賞作のテーマ、制作中の思いなどを聞かせてください
リズムという根源的な衝動や、力に合わせて体を動かすという古くからある人間の行為から着想を得て、ドローイングを始めました。言葉が生まれる以前の、人間が水の中の魚のように、今よりももっと自由で幸せだったころの様子を表現したいと思い、制作しました。
受賞に際しての率直な感想は?
まさかと思って、担当の方に聞き直してしまいました(笑)。自分の中でいつもの作品よりも発展しているというか、挑戦したことのない様式の作品だったので、それを面白いと思っていただけたことは嬉しくもあり、自信にもつながりました。
周囲の反応、その後の活動の変化などあればお願いします
最も権威ある県展の中の1つである神奈川県美術賞で大賞を受賞できたことで周囲の反応はもちろん大きく、次の展示などにも影響を受けました。
応募を検討中の作家さんへのメッセージをお願いします
神奈川県美術展は、他の「絵画」のコンペよりもより広い様式の作品を受け付けているので、挑戦してみることで新しい何かがひらけてくるのではないかと思います。

《プロフィール》
Rikako(りかこ)
1997年 東京都生まれ
2020年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻4年在籍
2020年 ベルリン芸術大学協定留学派遣予定
受賞
2018年 第20回雪梁舎フィレンツェ賞 佳作
2018年 第47回シェル美術賞 藪前知子入選
2019年 第37回上野の森美術大賞 入選
2019年 第55回神奈川県美術展 大賞
奨学金
2019年 守谷育英会美術奨励賞
その他の活動
2017年 アーティストインレジデンス「Cokun, Artist Village」
2017年 第10回「わらアート祭り」新潟市西蒲区と武蔵野美術大学の協働による制作展示
2017年 超汐留パラダイス 汐留ストリートフェスティバル2017 SUMMER(汐留シオサイト)
2018年 ファッションショー「きかざるつながるよこをみる」運営・企画/高円寺自治会(東京)
■今後の活動予定
・3月20日〜4月11日:渋谷LOKO GALLERYにて個展「かなしみにくちづけを」開催中
・6月:小金井アートスポットシャトーにて2人展開催予定
・2020年9月〜:半年間ドイツ、ベルリン芸術大学へ協定留学予定