
(TOP画像)岡部嶺男 粉青瓷盌 1966年頃 ポーラ美術館蔵 Photo by Omi Shigeharu
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古くから愛されてきた古陶磁に強い憧れを抱き、その再生に挑む陶芸家の取り組みのことを古典復興と呼んでいます。中国の王侯貴族や文人に愛された宋代の青磁や明代の赤絵、日本の桃山時代の茶人に愛された志野や織部や備前などは、現代の陶芸家たちにとって憧れの目標であるとともに、新たな表現を生みだす美の源泉ともなってきました。
古陶磁が見せる美に迫ろうとするなかから新しい表現の可能性が見出され、古作を超えるような美しい作品が生まれることになるのです。
古典復興に取り組んだ陶芸家の作品には、たんに高い技術に裏打ちされた表現がみられるだけではありません。そこには、21世紀を生きる現代の私たちにまで、脈々と受け継がれてきた日本人の美意識が反映されているのであり、時代を超えて人々の心に響く、昔も今も変わらない美しさがあるのです。ポーラ美術館のコレクションの中から、北大路魯山人、加藤土師萌、岡部嶺男、荒川豊蔵、金重陶陽など約60点を展示します。

加藤土師萌 萌葱金襴手孔雀牡丹文飾壺 1968年 ポーラ美術館蔵

桑田卓郎 茶垸 2017年 個人蔵(展示期間:2020年11月14日―2021年4月4日)
© Kuwata Takuro, Photo by Kioku Keizo
近代陶芸 陶芸家たちの古典復興
[日時]11月14日(土)~2021年9月5日(日)9:00〜17:00(最終入館は16:30)
※展示替えのため臨時休館あり。
[会場]ポーラ美術館 展示室5
[料金]大人¥1,800、シニア割引(65歳以上)¥1,600、大学・高校生¥1,300、中学生以下無料
[主催]公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
[問合せ]0460-84-2111
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、出品作品に変更が生じる可能性があります。
※ポーラ美術館の公式サイトはこちら。
開催概要
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