
県民のための能を知る会鎌倉特別公演は、女性が主役を務める三番目物の中で、赤の入っていない衣装を身に纏って大小の序之舞を舞う唯一の曲「芭蕉」を上演致します。非常にしっとりとした雰囲気に、かなりしっかりとした曲となっております。また舞台は中国で、仏教の考え方が根底にある曲です。後半の芭蕉の精霊の舞が見所となっております。
最初に国文学研究資料館名誉教授・小林健二師の解説があります。
能には、場内3箇所に設置されているスクリーンに現代語訳の字幕を映し出し、初めて能を見る方にも分かり易い公演となっております。
-あらすじ-
芭蕉【ばしょう/Bashou】
唐土楚国の湘水の山中に住む僧(ワキ)が毎夜読経をしていると、聴きに訪れるひとりの女(前シテ)がいた。ある夜、僧が素性を尋ねると、女は近くに住む者で、仏縁を結ぶためにやって来ていると答え、庵内に入りたいと願う。志を汲み、僧は女を入れてやり、望むままに法華経第五巻薬草喩品【やくそうゆほん】を説いて聴かせる。女は法華経の功力を讃え、自らが芭蕉の精であることをほのめかし、鐘の音とともに姿を隠す。(中入)僧が夜もすがら読誦していると、芭蕉の精(後シテ)が再び女の姿で現れる。芭蕉の精は、芭蕉葉が人生の儚さを表していると告げた後、美しい舞を舞う。しかしやがて強風が吹くと、庭の草花は散り落ち、破れた芭蕉葉のみが姿を残すのであった。
能を知る会 鎌倉特別公演「芭蕉」 芭蕉が説くこの世の道理
[日程]2023年11月23日(木祝)
[時間]13:00開演
[場所]鎌倉能舞台
[出演]中森貫太、他
[演目]講演「芭蕉が説くこの世の道理」小林 健二
能 「芭蕉(ばしょう)」中森 貫太
[料金]12,000円
[チケット購入]こちら
[ホームページ]こちら
[お問い合わせ先]鎌倉能舞台 TEL:0467-22-5557/Mail:webmaster@nohbutai.com
開催概要
日程 |
|
---|---|
場所 |
鎌倉能舞台![]()
鎌倉能舞台は、日本の伝統芸能・能楽の公開・振興をもって文化の向上に寄与することを目的として、昭和45年(1970年)5月3日故・中森晶三が鎌倉市長谷に創設しました。(落成は昭和46年4月)現在は中森貫太が後継し中心となって動いております。定期公演「能を知る会」®を開催する他、能楽博物館として舞台・能面・能装束等を展示公開しています。展示会などの利用も可。2011年(平成23年)11月1日、神奈川県より公益財団法人の認定を受けました。
また、平成21年度より、館内に一般公開型の「能楽博物館」としてオープンいたしました。能舞台と能面・能装束の展示などをご覧になれます。
|