
旅と思索の画家と称される荘司福(しょうじ・ふく/1910-2002)は、石や土、自然の風景を題材に、存在の重みと時間性を玄妙に描き尽くし、単なる風景や心象を超えた深みのある作品を数多く生み出しました。日本各地や中国、インド、カンボジア、アフガニスタン、エジプトなどへの旅の中で残されたスケッチとドローイングを、完成した日本画とともに紹介します。多様な世界観の探求を通して画家が獲得した制作の本質と、モチーフに対する独自の視点をさぐります。荘司福の作品約60点と写真や画材などの資料に加えて、義理の娘で日本画材の特性を生かした抽象表現を開拓した画家・荘司貴和子(しょうじ・きわこ/1939-1979)の作品も併せて展示します。
開催概要
日程 |
|
---|---|
料金 |
一般 250円/20歳未満・学生 150円/65歳以上 100円/高校生 100円 |
場所 |
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館![]()
旧鎌倉館(2016年3月閉館)から北鎌倉方向に徒歩で350メートルほど行ったところに、1984年開館の鎌倉別館があります。設計者は、大髙正人(1923-2010)。山に挟まれた住宅地に溶け込むように意匠的に工夫されています。開館30年を超え、設備改修と利用者サービス向上のための約2年にわたる休館を経て、2019年10月12日にリニューアル・オープンを迎えました。展示室の壁面を一新し、彫刻庭園に面したテラスにはカフェスペースなどを増設し、アクセシビリティを向上させています。
(撮影:木奥惠三)
|
出演概要
主催 | 神奈川県立近代美術館 |
---|