
大人だけに許された空間、ホテルのシガーバーで特別な一杯を
- 開催日:イベント終了
オンナヒトリ
Bar
で美しい
一杯を
横浜のバーへ繰り出し美しい一杯との出会いを綴る、オンナお一人様で行くバー連載♡ 今回は、「みなとみらい駅」から雨にも雪にも濡れず、寒い外に出ることなく向かえる横浜ベイホテル東急2階にあるバー「ジャックス」へ。
バーの入り口は、この壁の後ろ側。(クローズ時は扉が閉まっています)

バー「ジャックス」という名前の由来でもある、トランプの「11(ジャック)」の絵札をイメージしたこのロゴマークが目印です。
一歩店内に足を踏み入れると、広々とした店内にカウンターとソファ、テーブル席が設けられ、間接照明でインテリアをおしゃれに演出したとてもシックで上質な空間が広がっています。



デキル男たちが夜な夜な顔を出し、挨拶を交わしながら席につく…そんな雰囲気を脳内で瞬時にイメージし、オンナヒトリという状況に若干萎縮しつつも、思い切ってふかふかの絨毯の上を歩き、店内奥のカウンター席を目指しました。


そこで待っていてくださったのが、横浜カクテルコンペティションで2016・2017年と2年連続で銅賞を受賞されているバーテンダーの津平さん。「いらっしゃいませ」と笑顔で声をかけてくださり、そのあたたかい雰囲気にふっと緊張がほぐれました。おすすめのカクテルを、とお願いしさっそく最初の一杯を作っていただくことに♪


ヨーグルトリキュール、バイオレットリキュール、ピーチリキュール、グレープフルーツジュースをシェイク。それを私の大好きなシャンパンで割り、最後にグレナデンシロップ(ザクロの果汁と砂糖からなるシロップ)を落とした一杯「サイレントスノー」。
星型にカットされたレモンの皮を飾りXmas感を演出して完成です♡ まるでグラスに雪が積もったようなきれいでロマンティックな一杯は、津平さんが「雪溶けに耳を澄まして春を待つ花の香り」をイメージしてオリジナルで考案された2017年12月限定のカクテルなんだそう。シャンパンで割っているのでさっぱりしていながら程よい甘さもあって、食前酒にも食後酒にもおすすめです。あまりお酒が強くない女性も楽しめるはず!
「ジャックス」にはオーセンティックバーという顔のほかに、もうひとつの顔があります。それは、みなとみらいで唯一、シガーを味わえる場所だということ。そう、“シガーバー”でもあるんです。


「ジャックス」に用意されているのは、香料不使用の最高級といわれるハバナシガーのみ。最近は、女性のお客様でもシガーを嗜む方がいらっしゃるとか…「初めてだけどちょっと香りを楽しんでみたい」という方には、バーテンダーさんが丁寧にレクチャーしてくれるそうなのでぜひ試してみてくださいね。
あっという間に「サイレントスノー」を飲み干してしまい、恒例の2杯目へ。何をお願いしようか迷っていたところ、「どんなお酒がお好きですか?」と津平さんが聞いてくださったので「甘くないカクテルを」とリクエストしてみました。

こちらが2杯目に作っていただいたカクテル「バンブー」です。ドライシェリーとドライベルモットを使った、キリッとクリアな味わいの一杯です。
先ほどからカクテルを作る際に丁寧に行っている、スプーンを使って氷を搔き回す動きについてお聞きすると…
「このようにスプーンで軽くかき混ぜることを“ステア”といいます。カクテルを作る前に、まずはシェイカーに水と氷を入れ、氷の霜を水でリンスするんです。氷の角を取るイメージですね。水を捨てた後に、角を取った氷にお酒を入れてカクテルを作るのですが、そのカクテルがいかに冷たく、いかに水っぽくならずに作れるかがバーテンダーの腕の見せ所。それには、氷の下準備が非常に重要となるわけです。またステアする際、スプーンの背がグラスに触れないよう…カチャカチャ音をさせずに動かせるかも重要です」と津平さん。本当にバーテンダーさんの動きは、ひとつも無駄がなく美しいんですよね。素晴らしい!
さてさて「バンブー」をいただきながら、面白いものを見せていただきました。突然津平さんが取り出したのが、5個のダイス(サイコロ)が入ったダイスカップ。一体これから何が始まるんですか〜!?
カウンターを使いダイスカップを左右に動かしました!
ダイスカップを持ち上げた瞬間、思わず「スゴイ!」と大声を…。サイコロ5個が全て一列に積み重なっている!!!!!
実はこれ、マジックではなく、サイコロを使った「ダイス・スタッキング」と呼ばれる有名なテクニックなんだそう。津平さんも、バーテンダーの先輩から教わり、何度も練習を重ねたといいます。バーテンダーとして手首を柔軟にするための練習でもあり、シェイカーを振った際に液体がどのように動いているかを把握するための練習でもあるんですって。昔はよくカウンターで披露して、お客様も楽しまれたそう。代々受け継がれてきた練習法でもあり、お客様を楽しませてくれるパフォーマンスでもある「ダイス・スタッキング」、ぜひ津平さんの後輩バーテンダーさんへと継承されますように♪
ゆったりとした店内、おいしいお酒、ハバナ・シガーにダイス・スタッキングなどなど大人の粋と贅沢が詰まった「ジャックス」では、さらにピアノの生演奏という素敵な時間が用意されています。
その名も「Weekend Special Live」。金曜・土曜、そして祝日のみ、1日4回(各30分)のステージが繰り広げられます。
(20:00〜 / 21:00〜 / 22:00〜 / 23:00〜)
バーのエントランスには、「ジャックス」が誇るバーテンダーさんたちのさまざまな受賞暦が飾られています。
もちろん津平さんの「横浜カクテルコンペティション」で銅賞を受賞された時の賞状も! ぜひお店に入る際はチェックしてみてください。
「ホテルのバーは敷居が高過ぎるのでは…」そんな方も、津平さんはじめスタッフの方がやさしく接してくださるので、思い切って「ジャックス」の扉を開けてみてはいかがですか? たとえ、お酒がカッコよくオーダーできなくても大丈夫(私が体験済みです!)。常に全てのお客様に目を配れるカウンターから、津平さんやスタッフさんが様子を伺い、タイミングをみて声をかけくれるので安心していてOK! おいしいお酒とパーフェクトにキマッタ“ダイス・スタッキング”、そして楽しいお話をありがとうございました! & ご馳走さまでした!!