コンテンツの本文へ移動する

神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」。ミュージカル・音楽・演劇・映画など県内のアート情報を発信します。

「レイモン・コシュティエによるフランス・ヌーヴェル・ヴァーグの肖像」展 レポート

横浜フランス月間2014

60年代ヌーヴェル・ヴァーグのスチールカメラマンとして、数多くのスチール写真を撮影したレイモン・コシュティエ(Raymond Cauchetier、1920年生まれ)の個展、「レイモン・コシュティエによるフランスヌーヴェル・ヴァーグの肖像」がnitehi worksにて開催中(6.14(土) ~ 6/29(日))。その展覧会の様子をレポートしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ 横浜フランス月間 ■
2014.6.1(日)〜7.16(水)

フランスを始め世界中で、アートをサポートする姿勢と異文化への関心が高いことで知られている横浜は、6 週間にわたりフランス色に染まります。今年で10 回目を迎える横浜フランス月間は、フレンチ・ポップのコンサートで幕を開け、ガストロノミー(美食)、映画、展覧会、音楽、講演会、ダンスなど、50 以上のイベントが市内各所で行われます。

作品の知名度とは反対に、レイモン・コシュティエと聴いて「ヌーヴェル・ヴァーグのスチールカメラマン」だとわかる人はもしかしたらそう多くはいないのかもしれません。でも、その写真の強度は、よく引用されるマルク・ヴェルネの言葉に証明される通り、時代を超えて私たちのイメージを触発してくれます。

今、横浜フランス月間2014で、ヌーヴェル・ヴァーグを写真で切り取った伝説のスチールカメラマン レイモン・コシュティエの個展が開催されています。会場は、若葉町のnitehi works。展示されている写真の数々は、この展覧会のために御年94歳の彼が、フランスのラボで新たに現像したものだそう(!)

先日、6.15(日)にそのオープニング・パーティが行われました。



主催のアンスティチュ・フランセ横浜の館長さんよりご挨拶


ふらっと通りかかった人も気軽に入れるオープンかつアットホームなパーティで、子ども連れの方々が多く見うけられたのがとてもよかったです。元信用金庫を改装したオルタナティブスペース nitehi worksの雰囲気と作品との相乗効果も見逃せません。



天上はこんな感じ なんと金庫も!グリーンのカラーリングがコンクリートの壁によくあう


会場は1階から3階まであり、カフェスペースを兼ねた1階、ロフトのようなつくりの2階、そして3階へと続きます。『柔らかい肌』『夜霧の恋人たち』『アントワーヌとコレット』(F・トリュフォー)『勝手にしやがれ』『女は女である』(J=L・ゴダール)『アデュー・フィリピーヌ』(J・ロジェ)『悪意の眼』(C・シャブロル)、『ローラ』(J・ドゥミ)から数々の写真が展示されていました。



2階展示室 A B


会場で、ご近所からいらした女性に「ねぇ、お嬢さん、これってべべかしら?」と声をかけていただきました。指の先をみるとそこにはアヌーク・エメがいたので、「いえ、これは、バルドーではないですね」と応えました。すると「ジャン・ポール・ベルモントってあなた知ってる?」と瞳をキラキラと輝かせてさらに話しかけてくれたので少しおしゃべりをしました。その女性はおそらくリアルタイムでそれらをみたことがあり、一枚の写真から青春時代の情景までを思い起こしたかのように楽しそうにされていました。



3階展示室 C


映像を記録し後世に残す営みはリュミエール兄弟からはじまり、“カメラ万年筆”という言葉をターニングポイントに、発明から芸術へと進化を遂げてきました。ヌーヴェル・ヴァーグは、その過程の中でも最も象徴的なムーブメントと言えるでしょう。発明によって時間軸がゆがめられ、こうして世代を超えた共感を生むことが何よりおもしろい。そして、映像の断片とも言えるかもしれない写真に封じ込められた、瞬間の魔法が、レイモン・コシュティエの写真には息づいていました。

さて、やはりあの展示をみた後には、どうしても映画が見たくなってしまいます。でも悲しいことに、近所のレンタルDVDショップに駆け込んだとしても、ヌーヴェル・ヴァーグ作品がそろっていない事が多いのも事実・・・。でもここで、朗報です!
6.21(土)〜6.27(金)の期間、同じく若葉町の、会場からは目と鼻の先にある “シネマ ジャック&ベティ”で関連上映があるとのこと。
上映作品は「アデュー・フィリピーヌ」(J・ロジエ)「女は女である」(J=L・ゴダール)の二本。こちらもあわせてご覧ください。



シネマ ジャック&ベティで上映する二作品


「レイモン・コシュティエによるフランス・ヌーヴェル・ヴァーグの肖像」展は6.29(日)まで。この貴重な機会を絶対にお見逃しなく!(入場無料・要ワンドリンクオーダー)  



2階より撮影 会場風景
関連するURL
http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/cauchetier/

あなたにおすすめの特集記事

NEW

今月のプレゼント♪ 日本初上陸、ベトナムの新しいサ…

ベトナム発!世界各国で絶賛されているベトナム・ヌーボー・シ...
2月18日公開

続きを読む:今月のプレゼント♪ 日本初上陸、ベトナムの新しいサ…

『机上の空論』、三冠受賞特別インタビュー!  作品…

先日、第3回の幕を閉じた神奈川かもめ短編演劇祭。前回、前々...
2月14日公開

続きを読む:『机上の空論』、三冠受賞特別インタビュー!  作品…

「住まう、作る、発信する」横浜の小さなアートセン…

2017年6月1日、滞在しながら作品を制作できる芝居小屋、...
2月6日公開

続きを読む:「住まう、作る、発信する」横浜の小さなアートセン…

『第3回神奈川かもめ短編演劇祭』終幕!「かもめ賞」…

2018年1月25日から28日の四日間にかけて、KAAT ...
2月5日公開

続きを読む:『第3回神奈川かもめ短編演劇祭』終幕!「かもめ賞」…

今月のプレゼント♪ 普及公演「横浜狂言堂」5組10…

勝手に決めました、毎月第2日曜日は狂言の日 普及公演「横浜...
2月2日公開

続きを読む:今月のプレゼント♪ 普及公演「横浜狂言堂」5組10…

神奈川演劇界の「旬」が一堂に会するフレッシュで熱…

演劇の敷居を低くして、普段芝居を見ない人々に芝居を見てもら...
1月31日公開

続きを読む:神奈川演劇界の「旬」が一堂に会するフレッシュで熱…

若きスピリットが舞い、熱気が立ち込め、ぶつかりあ…

 踊りは魂の秘密の言葉である(Dance ...
1月31日公開

続きを読む:若きスピリットが舞い、熱気が立ち込め、ぶつかりあ…

「第12回フレッシュ・コンサート」開催特別インタビ…

神奈川ゆかりの若きソリストを紹介し、過去...
1月27日公開

続きを読む:「第12回フレッシュ・コンサート」開催特別インタビ…

【今月のプレゼント♪】茅ヶ崎市美術館「岡耕介展」5…

茅ヶ崎市美術館では、茅ヶ崎在住作家・岡 耕介(おか・こ...
1月22日公開

続きを読む:【今月のプレゼント♪】茅ヶ崎市美術館「岡耕介展」5…

「第3回神奈川かもめ短編演劇祭」、ついに開幕! そ…

1月25日(木)〜1月28日(日)の4日間、K...
1月19日公開

続きを読む:「第3回神奈川かもめ短編演劇祭」、ついに開幕! そ…

第3回 神奈川かもめ短編演劇祭の招待券 全6公演3組…

神奈川かもめ短編演劇祭は、2016年に始まった、20分以内...
1月10日公開

続きを読む:第3回 神奈川かもめ短編演劇祭の招待券 全6公演3組…

Ryu Mihoの『Woman in Jazz♡』第5回 Minton House …

1975年創業。横浜中華街にほど近い、山下...
1月4日公開

続きを読む:Ryu Mihoの『Woman in Jazz♡』第5回 Minton House …

あなたにおすすめのイベント

横須賀三浦地域

3/31

由比コーラス第28回定期演奏会

逗子文化プラザホール なぎさホール

続きを読む:由比コーラス第28回定期演奏会

横須賀三浦地域

3/21

ピティナステップ逗子地区

逗子文化プラザホール なぎさホール

続きを読む:ピティナステップ逗子地区

横須賀三浦地域

3/16

木管楽器による室内楽コンサート(仮)

逗子文化プラザホール なぎさホール

続きを読む:木管楽器による室内楽コンサート(仮)

横須賀三浦地域

3/10

植木リトゥル・エコー・アンサンブル第32…

逗子文化プラザホール なぎさホール

続きを読む:植木リトゥル・エコー・アンサンブル第32…