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美術・写真
2019.04.26

アートって本当に面白いの? 横浜美術館の学芸員に直球インタビュー! 【チケットプレゼントあり】

(TOP画像)淺井裕介《いのちの木》2019(展示風景)

 

美術館に行ったこと、ありますか?
横浜美術館開館は今年、開館30周年を迎えます。その記念事業第1弾となる企画展のタイトルは『横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection —アートと人と、美術館』。これまで何となく美術館に縁がなかった人にも「ようこそ!」と声をかけてくれているように感じます。そんな思いから、アート初心者でも楽しめる“アートとの付き合い方”を、横浜美術館主任学芸員の松永真太郎さんに伺いました!



アートって、どうみたらいいのか分からなくて困ってしまうことがあります。

私の主観ですが、アートとのコミュニケーションは、人とのコミュニケーションに近い感覚です。相手が人の場合、ルックスや表情を見ただけで馴染める場合もあれば、無口かつ無表情で、何度も会って話をしないと分からない人もいますよね。また、理解できなくても「面白い人だな」と思うこともあれば、最後まで相入れない人もいる。アートも同じことです。

作品はアーティストの考え方や世界観を表しているものですから、すんなり入っていける作品もあれば、そうではない作品もあって当たり前。相手との考え方やセンスの違いを認識すること、多様性を感じることがアートの存在意義であり、そんな多様性との“出会いの場”として機能することが、美術館に求められることだと思っています。
たとえば、昨年当館で開催した「モネ それからの100年」展は、まさにその発想から企画したものです。日本で人気の高いモネの作品と、苦手意識を持つ人も多い現代アート。2つの世界を並べて展示することで、理屈ではないところで見えてくる感覚があるのではないか、という提案でした。

素朴な疑問なのですが。アートは私たちに必要なものなでしょうか?

いろいろな考え方がありますが、人が生きていくために必要なのは「衣・食・住」だけではないと思っています。経済優先のロジカルな数値から基準が定められ、答えがあるものだけに縛られた世界は、すごく息苦しい気がしませんか。
アートは、そこから解放されるための突破口だと思います。

海外では、心の病を抱える人に「美術館へ行きなさい」という処方箋を出す病院があるそうです。時代とともに役割は変わっていくのかもしれませんが、アートに触れる場所としての美術館は、人の暮らしと街に必要なものだと思っています。

現在開催中の『Meet the Collection —アートと人と、美術館』は、どんな展覧会ですか。

専門的な知識や先入観なしに「素」で楽しめる展覧会だと思います。
いつもは学芸員の考えや研究に基づいて企画・構成を行いますが、今回は4人の現代アーティストに参加していただき、それぞれの視点から当館のコレクションを“料理”していただきました。具体的には、横浜美術館が所蔵する全てのコレクションから好きな作品をピックアップしていただき、アーティストの新作・近作とコラボレーションするカタチで、全7室のうち4つの展示室を構成しています。
ベースとなるのは横浜美術館のコレクションなので、学芸員としては一つひとつの作品や作家に思い入れがあるわけです。でも今回は、それぞれの展示空間について、アーティストの感覚や判断にゆだねる部分が大きかったので、我々からすると「え、これを選ぶの?」という驚きが多々ありました。

*淺井裕介《いのちの木》2019(展示風景)

たとえば、淺井裕介さんが選んだ作品の中には、私が個人的に“怖い”イメージを抱いていた作品がいくつかありました。「その作品は淺井さんの空間に合うのですか?」と何度か問いかけてみたのですが、結局そのままで(笑)。ところが、実際に淺井さんが作り上げた展示室の空間においてみると、作品の表情がこれまでと違うものに見えたんです。1つのアートはいろんなフェーズを持っていて、おかれたシチュエーションやコンテクストによってまったく違う表情を見せてくれる。人間がそうであるように、アート作品も決して一面的なものではないのだと、改めて感じました。

*第5章「イメージをつなぐ」より

学芸員が企画すると、よほどの勇気がないとできないような展示方法でも、アーティストからの提案なら「よし、やっちゃおう!」となるので(笑)、作り上げていく過程にもこれまでにない面白さがありました。

*第7章「ひろがる世界」より

皆さんが見慣れた名品を、いつもと違う雰囲気の中で展示しているケースもあれば、所蔵しながら展示する機会の少なかった作品も登場しています。いろんなアート作品のいろんな表情を、皆さんの視点で楽しんでいただけたら、と思っています。

 

Meet the Collection —アートと人と、美術館

[日時]6月23日(日)まで 10:00〜18:00
※毎週金曜・土曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで。
[休館日]木曜日、5月7日(火) *但し5/2(木・休)は開館
[会場]横浜美術館
[料金]一般¥1,100、大学・高校生¥700、中学生¥500、小学生以下無料、65歳以上¥1,000(要証明書、美術館券売所でのみ対応)
※6月2日(日)は観覧無料
※毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)無料
[TEL]045-221-0300(横浜美術館)

 

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★プレゼントの応募は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。

【応募概要】
マグカル・ドット・ネット公式Twitterアカウント「@MAGCUL」をフォロー&リツイートで、横浜美術館で開催中の「Meet the Collection—アートと人と、美術館」の観覧チケットを、5組10名様にプレゼントいたします。

【応募方法】
1. マグカル・ドット・ネット公式Twitterアカウント「@MAGCUL」をフォローしてください。
2. 公式Twitterアカウントから下記応募期間中に投稿される「#横美30」がついたチケットプレゼント応募用の投稿をリツイートしてください。上記で応募は完了となります。

【応募締切】5月19日(日)24:00まで
※上記期間内にされたリツイートが応募対象です。

【抽選・当選発表】
ご当選者にはマグカル・ドット・ネット公式アカウントよりTwitterのダイレクトメッセージにてキャンペーン期間後に当選連絡をいたします。
当選発表は、ダイレクトメッセージの当選連絡をもって代えさせていただきます。その際にお申込者のお名前・プレゼント送付先ご住所を確認させていただきますので、ダイレクトメッセージにそのまま返信してください。
なお、一定期間返信がない場合は、当選を無効とさせていただきますのでご注意ください。

※いただいた個人情報は本キャンペーン以外の目的には一切使用いたしません。

【応募資格・条件】
●有効なe-mailアドレスをお持ちの方。
●マグカル・ドット・ネット公式Twitterアカウント、「@MAGCUL」をフォローしていること。
※当選発表前にフォローを解除した場合、応募・当選は無効となります。
●公式Twitterアカウントから投稿される応募用のツイートを応募期間内にリツイートすること。
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態で参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
※引用リツイートでは参加とみなされません。リツイートにてご参加ください。
●プロフィール、ユーザー名、自己紹介、アイコンなどを設定していないアカウントではTwitterの仕様上参加とみなされない場合がございます。
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    横浜美術館は、1989年11月3日に開館しました。
    迫力のあるシンメトリーな外観と、吹き抜けの開放的なグランドギャラリーが特徴の当館は、7つの展示室のほか、11万冊を超える蔵書がある美術情報センター、多彩なワークショップを行うアトリエなども揃う、国内でも有数の規模を誇る美術館です。 国際的な港町、横浜にふさわしい美術館として、開港以降の近・現代美術を幅広く鑑賞していただけるほか、年間を通じて、約1万2千点の所蔵品からテーマごとに展示を行うコレクション展、多彩な企画展を開催しています。

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      Minatomirai 3-4-1, Nishi-ku, Yokohama City, Kanagawa Prefecture

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      From 10:00 to 18:00 (until 17:30 for admission) Closed on Thursdays and New Year holidays

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