ガチャピンと出会うファミリーバレエショー、9月12日に相模原で開催
日本バレエ発祥の地とも言われる神奈川県。その中でも相模原市緑区の相模湖地域では今、「相模湖 芸術・文化のまちづくり(バレエのまち相模湖)」という取組を進めている。この活動の機運醸成・認知拡大を目的に、バレエに触れたことも観たこともない小さな子どもたちに向けた公演「ファミリーバレエショー おもちゃ箱 パ★パーン!」が、2026年9月12日(土)、神奈川県相模原市緑区の「ほねごり杜のホールはしもと」で開催される。
主催は相模湖 芸術・文化のまちづくり実行委員会(企画制作:株式会社アトリエヨシノ)。<地域子供舞台芸術普及啓発公演>として、公益財団法人相模原市民文化財団の共催のもと実施される。
なぜ「相模湖」でバレエなのか
神奈川県は、鎌倉市七里ケ浜に日本で初めてのバレエスクールが開校した「日本バレエ発祥の地」とされている。バレエの学習率も全国3位(昭和音楽大学バレエ研究所調べ)と、バレエがとても盛んな土地柄だという。相模湖では過去4回、県立相模湖公園で大規模な「さがみ湖 野外バレエフェスティバル」が開催されてきたほか、湖畔にはバレエの世界では有名なバレエ衣装のレンタルを行う会社の本社もある。

こうした相模湖の資源を生かし、行政や地域団体もバレエを核としたまちづくりを後押ししている。今年度は県立相模湖公園内に多目的に使用できるステージが設置される予定であり、「自然とバレエ(芸術)の共生」という他に類を見ない地域活動が広がりを見せている。
バレエ版「ひらけ!ポンキッキ」を目指して
今回の公演がターゲットとするのは、バレエに触れたことも観たこともない3歳〜6歳くらいの小さな子どもたち。目指すのは、かつて放映されていた著名な幼児児童向け教育番組「ひらけ!ポンキッキ」のバレエ版のようなイメージだ。そのコンセプトを体現するため、同番組が生んだ人気キャラクター「ガチャピン」が特別ゲストとして登場する。このような趣向の公演は日本のバレエ界でもほとんど例がない試みになるという。
各演目の前後にはお話コーナーがあり、お話のお姉さんと一緒に歌ったり、手拍子をしたり、客席で身体を動かしたりしながら、ダンスやバレエを全身で体感できる構成になっている。
そして公演の最後には、バレエ鑑賞デビューとなる子どもたちにこそ本物のバレエを届けたいという思いから、名作『海賊』よりグラン・パ・ド・ドゥが披露される。踊るのは、相模原市出身で新国立劇場バレエ団のソリスト・花形悠月さんと、同団所属の森本晃介さん。
構成・脚本は、脚本家・作詞家の佐藤万里さんが担当。横浜市出身で慶應義塾大学理工学部卒業後、劇団四季(四季株式会社)に入社し製作業務に従事、退社後はフリーの演出助手として数々の作品に参加してきた。現在は小説やテレビドラマの脚本、舞台作品の脚本・作詞などを手がけ、島根県大田市では1996年から市民ミュージカルの活動にも参加している。全体演出・振付は三浦太紀さんが担当する。
公演への意気込みを伺いました
構成・脚本:佐藤万里さん(脚本家・作詞家)
今回の公演にかける思いをお聞かせください。
皆さんは「バレエ」にどんなイメージを持っていますか?
お行儀よく観なきゃいけないもの、高尚なもの、だから自分(うちの子)にはムリ!なんて思っているとしたら、とても残念です。
私には子どもの頃、大きな声で主人公を応援しながら観た舞台の思い出があります。
だから今回の公演でも、小さな子どもたちに楽しんでもらえるように、歌ったり、声を出したり、体を動かしたりするパートを設けました。元気に参加して、バレエって楽しいんだ!と好きになってもらえたら嬉しいです。
見どころを教えてください。
心躍る振付はもちろん、きれいな花やかわいい動物、皆さんがよく知っている物語の登場人物など、バリエーション豊かな衣装にもご注目ください。
映像や音楽や照明など見どころ満載。おもちゃ箱からどんな宝物が飛び出すか、お話のお姉さんと魔法使いがガチャピンやヨシノちゃんと一緒にご案内します。
メッセージをおねがいします。
この舞台が、皆さんの心にいつまでも残る楽しい思い出となりますように。
ゲストダンサー:花形悠月さん(新国立劇場バレエ団ソリスト)

今回の公演にかける思いをお聞かせください。
私は相模原市緑区のKMAバレエアーツでバレエを始め、発表会やコンクールで何度も杜のホールの舞台に立ってきました。そのため、プロのダンサーとしてこの舞台に戻ってこられたことをとても嬉しく、感慨深く感じています。
この公演を通して、子どもたちや初めてバレエに触れる方々に、バレエや音楽の楽しさや美しさを身近に感じていただけたら嬉しいです。バレエを頑張っている子どもたちには、「いつか大きな舞台で踊りたい」と夢を持つきっかけになればと思いますし、初めてご覧になる方には、「また観てみたい」と感じていただけたら嬉しいです。
見どころを教えてください。

今回、同じバレエ団(新国立劇場バレエ団)の森本晃介さんと踊る演目は『海賊』よりグラン・パ・ド・ドゥです。『海賊』は全幕を通してとても魅力的な作品ですが、その中でもこのグラン・パ・ド・ドゥは、美しい音楽に加え、華やかなテクニックや躍動感あふれる踊りが詰まった見応えのある作品です。クラシック・バレエならではの高度な技術はもちろん、二人の掛け合いや舞台上のエネルギーにもぜひ注目していただけたら嬉しいです。
メッセージをおねがいします。
私自身、幼い頃に観た舞台が今でも心に残っています。この公演での時間が、皆さまにとっても心に残る特別な思い出となり、いつかふとバレエを思い出したり、もう一度劇場へ足を運ぶキッカケになれば幸いです。
家族みんなで、歌って、手拍子をして、そしてバレエの本物の美しさにも触れられる90分。この夏の終わり、バレエデビューの舞台に子どもたちを連れて行ってみてはいかがでしょうか。
ファミリーバレエショー おもちゃ箱 パ★パーン!公演概要
日時:2026年9月12日(土) 第1回12:30開演/第2回16:00開演
※開場は各開演30分前、上演時間は約90分(休憩含む)予定
会場:ほねごり杜のホール はしもと(神奈川県相模原市緑区橋本3-28-1 ミウィ橋本7F/JR・京王線 橋本駅北口すぐ)
主催:相模湖 芸術・文化のまちづくり実行委員会
共催:公益財団法人相模原市民文化財団
企画制作:株式会社アトリエヨシノ
構成・脚本:佐藤万里
演出・振付:三浦太紀
振付:山田琴音
特別ゲスト:ガチャピン
ゲストダンサー:花形悠月(新国立劇場バレエ団)、森本晃介(新国立劇場バレエ団)
料金:子ども(3歳〜小学生)料金あり
