シルクロード舞踏館はホピインディアンの半地下の神殿キヴァを模したエクササイズの場として出発しました。現在はコンサートや舞踊、小劇場ホールとして皆様にご利用いただいております。将来は芸能の庭に近づけられたらと思います。
1981年、中華街の片隅に、赤い木で縁取られ通りから中が覗けるガラス張りの舞踏館が誕生しました。街並みも暮らしぶりも行き交う人も変容していくなか、1993年に余儀なく閉館となりましたが、2001年4月に旧舞踏館のあった隣で再び産声を上げました。
地下1階に作られた今度の舞踏館は、ネイティブ・アメリカンの神聖な場所「キヴァ」を模しています。現地のネイティブ・アメリカンたちは屋根から出入りする半地下の「キヴァ」の中で、そこにこもって、そして大地の懐に抱かれ、祭の歌詞を作り、歌を歌い、踊りを習い、お話を聞き、布を織り、瞑想をし、体を清めたりします。つまり新たなる魂の再生がはかられる場であり、創造の場の空間なのです。ひとつの想いが芽を出し、花を咲かせ、種を宿すまで10年も20年もの長い道のりがかかるものとふまえて、このシルクロード舞踏館の活動を考えたいと思います。