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アート

船を愛したイラストレーター、柳原良平の世界が広がる!

船を愛したイラストレーター、柳原良平の世界が広がる!

アートな空間に潜入!
YOKOHAMA ART SPOT FILE

海の近くで、船を、横浜を愛した作家の作品に触れる
柳原良平アートミュージアム

みなとみらいを象徴する帆船日本丸が保存・公開されている「横浜みなと博物館」内に2018年3月27日(火)に開館した「柳原良平アートミュージアム」。昭和を代表する、サントリー「トリスウィスキー」の人気マスコットキャラクター“アンクルトリス”を生んだ、イラストレーターで画家の柳原良平氏(1931-2015)の作品が常設展示された日本で唯一のミュージアムです。柳原氏が無類の船好きだったことと、2016年横浜市に寄贈された4,848点の作品を「多くの人に楽しんでいただきたい」というご遺族の思いから、柳原氏と親交のあったこの場所に開設が決まったそう。


ミュージアムの目の前には、帆船日本丸が係留されています。ちなみに、帆船日本丸の現役当時の姿を見ていただくために全ての帆を広げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」もこの場所で定期的に行われ、見ごたえありです! (開催日程など詳しくはコチラ! )

ではさっそく「柳原良平アートミュージアム」へ。


常設展示室の入り口からは、「横浜みなと博物館」が!  「帆船日本丸」と「横浜みなと博物館」と「柳原良平アートミュージアム」の全てを見学できる「共通券」を購入するのがお得です。
【単館券】一般¥400、65歳以上¥250、小中高校生¥200【共通券】一般¥600、65歳以上¥400、小中高校生¥300(小中高校生のみ土曜日は特別料金で単館券・共通券ともに¥100)

展示室内は、「Ryo.と船の絵」、「イラストレーションとデザイン」、「アンクルトリスと広告」、「特集展示」と4つのテーマにわかれ構成されています。


「Ryo.と船の絵」ゾーン。「Ryo.」とは柳原氏が作品に記したサイン。色紙を切って貼るオリジナルな制作方法の切絵や、油彩、水彩、リトグラフなどで制作された船の絵を中心に展示しています。

我が子たち(作品)に囲まれるように、柳原氏のアトリエを再現した展示も。

「イラストレーションとデザイン」ゾーン。ここでは、グラフィックデザイン、挿絵、アニメーション、漫画、装丁、絵本など、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしての多彩な活動を知ることができます。

柳原氏が愛用していたものたち。ジャケットにタートルネックニット、ハット…おしゃれですね。その他カメラやメガネなども…作品同様、ついついじっくり眺めてしまいます。

アンクルトリスのアニメーションも素敵!! (欲をいえば、お酒を飲みながら眺めていたい…♡)


こちらは、「単色切絵のつくり方」の展示。新聞や雑誌などモノクロの印刷に使う切絵は、黒と濃いグレー(実際の色はモスグリーン)と薄いグレー(実際は鈍い薄黄緑色)の紙を使ったそう。3枚を重ねて鉛筆で下書きをして、片刃のカミソリで切り抜く…などなど、実際に会場で作品キャプションを読みながらその秘密を覗いてみてください。


「アンクルトリスと広告ゾーン」では、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしての原点となった寿屋(現・サントリー)宣伝部時代の仕事を、アンクルトリスの広告版下やイラストレーション、ポスター、ノベルティーなどで紹介しています。

(昭和のお父さんたち!! この広告、懐かしくないですか? )

取材日に開催されていた「特集展示」ゾーンでは、《アンクルトリス誕生60年》と題され、2018年7月で“アンクルトリス”生誕60年を迎えた記念として、イラストレーションやノベルティーなどが並んでいました。現在はこれに代わり、「横浜の船と港」を開催中。


アンクルトリスの楊枝入れ(1970年代)…ほしいっ!!

見ごたえたっぷりの展示室を後に、アート観賞後のお楽しみといえば…の「ミュージアムショップ」へ。旗を掲げたアンクルトリスが迎えてくれます♪ 入ってすぐ、柳原良平グッズコーナーが新設されていました。

リトグラフをはじめ、柳原作品を題材にしたオリジナルフレーム切手セットやポストカード、モバイルクリーナー、マグカップ、絵本などがずらり!


ミュージアムを訪れた記念に、ポストカードの購入はマスト!
良平ミュージアムハガキ 各¥108(税込)

個人的に気になったのが、こちら。アンクルトリスがさまざまな人物に扮したピンバッジです。セーラー、新撰組、大黒、ウエスタンなアンクルトリスも〜! (笑)
ピンバッジ 各¥648(税込)

船を愛した柳原良平氏の作品が、船が目の前に係留されている場所で紹介されているなんて…ひとつひとつ作品を眺めながら、本当に粋な計らいだなぁ〜と実感しました。みなとみらいを訪れたら、帆船日本丸を目指して歩いてみて。そこには、かわいくっておしゃれ、とってもイカした“アンクルトリス”が待っています。

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