普遍的だからこそ響く言葉たち。 北鎌倉・葉祥明美術館『YOH Shomei 心に響く言葉の世界』
「WORDS & VERSE」直訳すると「言葉と詩」。絵本作家・画家として知られる葉祥明(ようしょうめい)がライフワークとして取り組み、それを冠した著書も出版している”詩でもなく、単に言葉を綴ったものでもない、彼独特のリズムを持った言葉たち”。
その企画展が北鎌倉にある葉祥明美術館で、2026年4月25日(土)〜7月24日(金)まで開催されます。
熊本県に生を受けた祥明は、東京の大学へ進学、ファッションイラストレーターを目指すも、同世代の絵本作家「谷内こうた」の作品に影響を受け、絵本制作を始め『ぼくの べんちに しろいとり』でデビュー。その後、アンパンマンの作者「やなせたかし」に“空気を描く”作家と見出されたことで“メルヘン作家”として、サンリオのステーショナリーやグッズに採用されるなど活躍の幅を広げます。
そして、1991年には「あじさい寺」で有名な明月院や、鎌倉五山1位の建長寺、同第2位の円覚寺などが点在する北鎌倉に「北鎌倉 葉祥明美術館」を開館します。この美術館は祥明自身の設計案を元にしたジョージアン様式の派生型で、美術館自体が「美しい1冊の絵本」と言われています。また、“画家で詩人の父親と優しい夫人、10歳のリラちゃんと5歳のクロードくんが住んでいた洋館”といった具体的なイメージで作られているため、「友人の家に遊びに来た」ようにリラックスした気持ちになれます。
常設展として80点ほどの原画が展示され、同時に四季折々で変わる展示や、今回のような企画展で年齢に関わらず、葉祥明の世界を楽しめるようになっています。
今回の『YOH Shomei 心に響く言葉の世界』では祥明のライフワークである「WORDS & VERSE」シリーズとして直筆の言葉を展示。絵本作家やイラストレーターとは違った側面から祥明の魅力を紹介します。
本人曰く「普遍的な源泉から流れ出るもの」である「WORDS & VERSE」。

「微笑みが
人を癒す
優しい一言が
人を救う」

「大切なのは
いつもすっきりと
前を向いて
歩き続けること
そうすれば
道は自然と
ひらけます」
決して難解ではなく、読み手の心に響き、染み込んでいく言葉たち。
こんな言葉たちを北鎌倉の落ち着きがあり、アットホームな場所で受け取れば、より心に染み込んでいくのではないでしょうか。
会期中の7月11日(土)には葉祥明本人によるミュージアムトークとサイン会が行われるとか。“どう心に響いたのか”、源泉となる人とそれを共有できる機会はそうそうありません。自らの言葉も届けに行ってみてはいかがでしょう。
イベント情報:こちら
(写真:北鎌倉 葉祥明美術館)