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File.2 フェスタサマーミューザKAWASAKI 2018
(森光三朗/音楽ライター)
フェルティバルの季節がやってくる。
夏のフェスティバルというと、ロックやポップスの野外コンサートを思い浮かべる方も多いと思うが、実は、クラシック音楽界も夏フェスが大好きなのだ。
クラシックのシーズンは秋開幕ということもあり、シーズンオフを利用して大小様々なイベントが花盛り。
モーツァルトの生誕地で開催される「ザルツブルク音楽祭」を筆頭に、ワーグナーが自ら創設した「バイロイト音楽祭」、日頃はクールな英国人が熱狂する「BBCプロムス」、風光明媚なスイスのリゾート地で開催される「ルツェルン音楽祭」。
日本なら「セイジ・オザワ松本フェスティバル(サイトウ・キネン改め)」を思い浮かべる方もいるだろう。
そんな中、オーケストラ好きが毎年心待ちにしているのが、2005年から行われている「フェスタサマーミューザKAWASAKI」だ。
ミューザ川崎シンフォニーホールといえば、世界のマエストロから絶賛される音響の良さで有名。その響きを堪能しながら、首都圏の主要オーケストラの演奏を日替わりで楽しめるなんて、こんな贅沢な音楽祭を聴き逃す手はない。
しかも、比較的低料金なのもうれしい限り。
約3週間に渡って繰り広げられるフェスティバルから、個人的に3つのプログラムをピックアップ。
まずは、ミューザ川崎をホームグラウンドとする東京交響楽団のオープニングコンサート。
《ノット&東響×JAZZスーパースターズ》
■7月21日(土) 15:00開演
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2282
現在、同楽団の音楽監督を務めるジョナサン・ノットは、世界の一流オーケストラと客演を重ねてきた俊英。その彼が自らタクトをとるというのだから、これは聴き逃せない。
しかもプログラムは、ジャズピアニスト・大西順子を迎えたアグレッシブなガーシュウィン。そして前回このコラムでも紹介した、生誕100年で盛り上がるバーンスタイン。オープニングからいきなり熱狂の渦に巻き込まれそうな勢いだ。
2つめは、神奈川フィルによる、フランスの作曲家サン=サーンスを聴くプログラム。
《神奈川フィルハーモニー管弦楽団
絶品フレンチⅡ〜天才サン=サーンス》
■8月3日(金) 19:00開演
*15:00開場/15:30〜公開リハーサル
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2277
3つめは、オーケストラなしでパイプオルガンの荘厳な響きに身を委ねていただきたい、という思いから、鈴木雅明のリサイタルをプッシュ。
「チャララ〜〜」と口ずさめば誰もがピンとくる「トッカータとフーガ ニ短調」を含む全曲バッハ作品の演奏会だ。
《鈴木雅明パイプオルガン・リサイタル
真夏のバッハⅢ》
■8月11日(土・祝) 18:00開演
*17:00開場/17:20〜 ロビーコンサート
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2290
©Marco Borggrve
鈴木さんは、数々の受賞歴を誇る世界的なバッハ演奏家にして研究者。5248本ものパイプを持つオルガンから放たれるバッハの魂は、まさに音=振動として聴くものの心に響くだろう。
いや〜、フェスティバルって、本当にいいものですね。
《フェスタサマーミューザKAWASAKI 2018》
日程:2018年7月21日(土)〜8月12日(日)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ
*詳細は下記をご覧ください
http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2018/05/20-100.php