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美術・写真

原動力は「喜んでもらえること」!―フォトグラファー・今井しのぶ

原動力は「喜んでもらえること」!―フォトグラファー・今井しのぶ

川崎市にあるフォトスタジオ「こどもとかめら」
その名の通り、七五三やニューボーンフォトなど記念日に合わせて、素敵な思い出を残せる写真スタジオです。

今回は「こどもとかめら」の代表であり、フォトグラファーとして活躍されている今井しのぶさんに、どうして趣味が仕事になったのか、多岐にわたる活動の原動力は何かなど、お話をお伺いしました。

「もともとカメラが趣味で一眼レフを持っており、子どもを撮影していたんです。デジカメを持っている方が多かった当時、バリエーション豊かな撮影が可能な一眼レフは、珍しかったかもしれません。あるとき、一眼レフで友達のお子さんを撮ってあげると、友達がすごく喜んでくれて、それが嬉しくて、もっとカメラについて勉強したい、そしてもっと喜んでもらいたいと思うようになりました。」

カメラを始めたきっかけについて、そう話してくださったしのぶさん。今もそのときの気持ちは変らず、誰かに喜んでもらえることが活動の原動力になっているのだといいます。

カメラの勉強をしていた頃はまだ、この先カメラを仕事にしようとは考えていなかったそうです。

「本当に趣味の延長で。当時子どもを連れて通えるスクールがなかったため独学で勉強しました。あるとき、起業家の方からプロフィール写真の撮影依頼を受け、その方からきちんと報酬を得て撮るようアドバイスをいただきました。報酬をいただくようになったことで、“ちゃんとしたものを撮影しないと”という責任感が生まれ、少しずつフォトグラファーとしての活動をスタートさせていきました。」

子育てをしながら独学でカメラの技術を身につけ、さらに仕事を始めたしのぶさん。結果を残していく一方で、家族との時間も意識してつくり大事にしていました。徐々に家族が仕事に対して理解してくれるようになったそうです。

「大変だと思ったことはないんです!本当に楽しくて」と、笑顔で話すしのぶさんを見ていると、苦労を苦労とは思わず、全力で楽しんでいることが伝わってきます。それゆえに、つい応援したくなってしまう方です。


スタジオでお子様の撮影中のしのぶさん。楽しそうに撮影しているのが伝わってきます。

この“楽しむ”ということは、仕事をする上でしのぶさんが大切にされていることだそうです。

「楽しむこと、自分が好きと感じることをやっていくこと。これは、様々な仕事をする上で共通して大事にしています。撮影するときも、自分がワクワクする空間・撮りたいなと思う世界観を作ることを大切にしています。」

その想いは、スタジオからも感じられます。柔らかい光の差し込むスタジオに、たくさんのドライフラワーや小物が並んでいます。大人にとっては、おしゃれで非日常感もあるスタジオがたまらなく嬉しく、子どもにとっては、ワクワクする普段とは違う最高の遊び場です。


グリーンやドライフラワーも多く、ナチュラルで暖かさを感じるアイテムが多数ある、おしゃれなスタジオ。

さらに季節に合わせた撮影会を開催、誕生日撮影にはオリジナルのデコレーションも登場するため、いつ行っても新しさがあります。

子どもが楽しそうに遊ぶ表情や飾らないナチュラルな表情の写真ばかりです。しのぶさんの「好き」を詰め込んだ空間だからこそ引き出される表情は、愛らしくて、見ていると思わず笑みがこぼれてきます。


季節に合わせて雰囲気も変わるスタジオでの撮影を楽しむ子どもの表情が素敵な1枚。

フォトグラファーとして活躍されているしのぶさんですが、実はその他にも2つの活動をされています。

1つはカメラ講師!
対面とオンラインどちらでもレッスンを受講することができます。しのぶさんから技術を学んだママカメラマンは、なんと全国に300名以上!
カメラマンを目指す方向けのレッスンだけでなく、「子どもの写真をもっと上手に撮りたいな」というママ向けのレッスンもあります。


季節に合わせて雰囲気も変わるスタジオでの撮影を楽しむ子どもの表情が素敵な1枚。

レッスン内容をギュッと詰め込んだ本も出版されています。
「レッスンを行うときに教科書になるような本があったらいいなという想いから、ノウハウを詰め込んだ本を作りました。」という言葉の通り、しのぶさんの著書である【はじめてのママカメラ】には、子どもを上手に撮影するコツがたくさん載っています。
書籍はオンラインでも購入可能です。


カメラを始めたい方やもっと上手に子どもを撮りたい方にぴったりの1冊。

もう1つが【mama-on!】という団体の代表。
【mama-on!】は川崎市宮前区・高津区でがんばるママたちを応援するグループです。活動中のママたち “ママオンメンバー“は、年に1度フリーぺーパーを発行、イベントの開催を行いながら、“1歩踏み出すママの応援”をしています。


フリーペーパーには、「ママ達を応援したい」という想いが詰まっています。

「特にここ数年は、区役所などでママが集まる機会がなくなってしまいママ友作りに困っているという声を聞くようになりました。Mama-onのイベントやフリーペーパーを通して、ママ同士がつながり、子育てを楽しんでもらえたら嬉しいです。」と、しのぶさん。

mama-on!の活動は、Instagramでチェックすることが可能です。


mama-on!の活動をするママの皆さん。イキイキした表情が魅力的。。

フォトグラファー、カメラ講師、ママの活動をサポートする団体の代表と多くの顔を持つしのぶさん。どの活動も想いは共通、“自分ができる範囲でママたちに喜んでもらいたい”が原動力となっています。そのためにはまず、“自分自身が楽しんでやることが大事”ということを教えていただいたように思います。

《こどもとかめら》
Instagram:こちら
HP:こちら
場所:神奈川県川崎市宮前区馬絹6-2-13 1F
お問い合わせはHPから

《書籍》
「はじめてのママカメラ 365 日の撮り方辞典」(マイルスタッフ)
「はじめてのクリップオンストロボ」(玄光社)
「ステキに魅せる写真ワザ」(Mdn)
「Hana Recipe」(日本写真企画)
「これ、なーんだ?」(momo book)
 購入はこちら

《mama-on!》
mama-on!のInstagramはこちら

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