わたしとここ ー三浦市ー
神奈川県にゆかりのある人が、自身と県内の街やスポットについて語る連載「わたしとここ」。
第一回目はこの方。
◆SAM 橘◆
三浦生まれ三浦育ち、高校卒業後に横浜・目黒・カナダのバンクーバーに在住後、2023年、地元三浦にUターンして行政書士事務所を開業。三浦の活性化・三浦市民のQOL向上の為の業務をメインとしており、三浦についてインスタグラムでの発信やボランティア団体に所属しての環境美化活動などもしている。バンクーバー在住時に食とヨガを繋ぐ「ベジヨガ」を主催。現在ヨガインストラクターとしても活動中。
わたしと三浦市。
みなさんこんにちは!
三浦市で行政書士・ヨガインストラクターをしていますSAM 橘と申します。
今日は僕の生まれ育った三浦市についてお話したいと思います。
神奈川県最南東に位置する三浦市は、人口が40,442人(2023年7月現在)と、県内の市では下から2番目の人口数です。
人口のピークは1993年の50,350人で、そこから30年間ずっと人口減少を続けていて、県内の市で唯一の「消滅可能性都市」に指定されています。
このデータだけを見ると「三浦市は人が暮らしにくい」と思われてしまうかもしれませんが、実際は全くそんなことはありません。
三浦は本当に魅力的な街なのですが、上手くプロモーションできておらず、三浦を魅力的と感じる層に届いていない、というのが僕の感想です。
この記事では、三浦で生まれ育ってから他の都市で生活をしてきた僕だからこそ分かる、真の三浦の魅力を紹介していきたいと思います。
三浦市の魅力を語る前に三浦の残念な部分を言っておきます。
メリットばかり書き連ねても胡散臭いし、人間もそうであるように、都市も良い面と悪い面は常に共存しているからです。
①交通の便が悪い
なんといっても一番のデメリットは交通の便です。観光においては「都心から90分で行ける自然」などと謳われますが、実生活での90分はなかなかに遠いです。
②アパレル用品が買えない
三浦にはショッピングモールがないんです。オシャレをしようとするとなかなか難しい。
僕の考える三浦の残念な点はこの2つくらいです。
でも、今の世の中ならば、この残念な部分は気にならない方も多くいると思います。
完全テレワークの方はもちろんのこと、自営業の方、また通勤でも始発駅からなら確実に座れます。
ショッピングについても、僕はサイズ感の大事な高級なもの以外はネットショッピングを利用し、一応オシャレに生活できています。
では、ここからが本番!三浦の魅力を語っていきます。
僕が紹介する魅力は全部で4つ。
①富士山
ご存知ない方からは神奈川県で富士山とは何事か?と思われるかもしれませんが、三浦からは絶景の富士山を見ることができます。
毎日早朝ウォーキングをしていますが、天気のいい日はサイコーの富士山が迎えてくれます。
それに加えて「ダイヤモンド富士」という富士山頂と太陽が重なる貴重な現象も年に2度拝むことができるため、富士山好きの方からはかなり有名なんです。
②新鮮で豊富な食材
僕はカナダのバンクーバーで、ヨガと食を繋ぐ「ベジヨガ」というイベントを主催していました。調理師の資格も持っています。
その僕から見ても、三浦の食材は本当に新鮮で安いんです!
まずは魚。
三浦市は海に囲まれているので、さまざまな魚が水揚げされます。
なんと神奈川県内の水揚げ量の約半分は、三浦市にある三崎漁港が占めているんだとか!
古くから三崎のマグロは有名ですが、サバも「西の関サバ東の松輪サバ」と呼ばれるくらいに有名なものがあるし、他にもキンメダイ、アジ、イカ、タコ、生シラス、ワカメ、サザエ、アワビなど本当に数多くのものが手に入ります。
普通のスーパーマーケットでも、地元の新鮮な魚が安価で購入できてしまうんです。
みうらっこはキンメダイやサザエなどを高級品だと知らずに大人になります。
実際僕もそうでした。
次に野菜。
温暖な気候に加え、水はけの良い、海からのミネラルをたっぷり含んだ土壌によって三浦では素晴らしく美味しい野菜が育ちます。
大根、キャベツ、スイカなどは有名ですが、それだけではなく、オシャレで栄養素が豊富なことから流行っているスイスチャード、ビーツ、ロマネスコなどの西洋野菜も購入できます。
しかもスーパーマーケットだけでなく、農家さんが直売所で販売してくださっているので、朝獲れの新鮮な野菜が100~200円で手に入ります。
僕も週に3回くらいは散歩がてら農家さんに野菜を買いに行くのが日課です。料理をするのも楽しくなります!
それに加えて、最近では畑を借りて自分で野菜を作り始めました。
野菜作りは大変ですが、農家さんと野菜に対しての感謝が深まります。
③自然アクティビティ
三浦市の東側には東京湾、西側には相模湾があります。東西の距離は約6kmで、車ならば15分ほどで横断できてしまいます。海からの「日の出」と海への「日の入り」を両方とも楽しめる場所は全国探してもなかなかありません。
東京湾側で有名なビーチは三浦海岸であり、三浦海岸駅から徒歩5分ほどでアクセス可能なのも嬉しいし、海岸線が本当に長いので他のビーチに比べて人混みを感じずに遊べちゃいます。
僕は三浦海岸にあるカフェ「THE POP-UP」さん(https://thepopup.jp)が主催している早朝ビーチヨガのインストラクターもしています。
波の音を聞きながらするヨガは本当に気持ちが良く、サイコーの週末を体験できます。
アクティビティは海だけではないです。城ヶ島公園や小網代の森といった整備されたハイキングコースを楽しむことも出来るし、お隣の横須賀市まで足を延ばして「三浦富士」を堪能できる武山ハイキングルートもあります。
自宅を出発して15分で海・山と様々な自然アクティビティを体験することができてしまうのは本当に魅力です。
僕はこの三浦の自然が壊れてしまわないように、ボランティア団体に所属し、公園や海の草刈りや定期清掃を行っています。
先日、海の清掃中に三浦半島でしか見られない花を発見することもできました。県内絶滅危惧種の植物も三浦にはたくさん生息しています。
④人口密度
残念な部分でお話した通り、三浦は生活するには交通の便が悪く、その為人口減少が続いています。
しかし、というかそのお陰でメリットもあるんです。「人口密度」です。都会で暮らしていると、どこに行っても人だらけで疲れしまうこともありますよね。三浦市の人口密度は1326人/㎢と、横浜市(8567人/㎢)に比べて6分の1以下なんです。
早朝に散歩やランニングをしていると、一人もすれ違わないことだってあります。マクドナルドですら都会に比べたら空いているし、なんといっても三浦海岸のマックはオーシャンビューです。是非訪れてみてください。
人混みに疲れてしまった方には強く三浦市をお勧めしたいです。
こう聞くと「人口密度が低いということは隣人との関わり合いが密になり、生活がしづらい」と思われる方もいるんじゃないでしょうか。
しかし素晴らしいことに三浦はそんなこともないんです。
もちろん都会ほど「隣人に完全に無関心」になれるくらい人が多いわけではないのですが、それが防犯や利己的な人の行動の抑制になっていると思います。
都会に住んでいる時に比べて他人からの不意打ちの攻撃を受けることが本当に少なく、ストレスフリーで生活が出来ます。
地方の田舎ほどのしがらみはなく、都会ほど無関心すぎないという、そのちょうど間くらいの人間関係で心地よく暮らせるサイコーの場所です。
まずは三浦に何度か遊びに来て、気に入ったら是非生活することを視野に入れていただきたいです。
生活する前に何度も訪問できることと、お試しで暮らしてみるなど、気軽にプチ移住の計画を立てられるのも首都圏の田舎「三浦」が故のメリットだと思います。
僕の周りにも平日は都心、週末だけ三浦という2拠点生活の方もたくさんいるので、そういったフレキシブルな生活を視野に入れるのもいいと思います。
人が多すぎない環境で暮らせるのはとてもいいことなのですが、三浦は高齢化が進み過ぎていて若者があまりいません。これからの三浦のことを考えると、ドンドン若者に移住をしてきてもらいたいというのが僕の本音です。
僕は三浦市で市の活性化(創業支援など)や暮らす人々の生活向上(行政との架け橋)、移住支援を中心とした行政書士事務所を運営しています。
行政書士業務だけでなく、三浦についてのご相談やご質問はお気軽に以下までお問い合わせください!
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行政書士office NIJICO
SAM 橘
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