水族館で生き物に触れ、神奈川を知ろう!
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神奈川県には、魅力的な水族館がたくさんあります。動物と触れ合える水族館、神奈川の海、神奈川の自然をテーマとして、神奈川のことを知ることができる水族館、神奈川や世界の淡水魚をテーマにした水族館など、そのコンセプトは様々で、それぞれの施設ごとに異なった魅力があります。本日は、神奈川県内にある水族館のいくつかをその特徴とともにご紹介したいと思います。
横浜・八景島シーパラダイス
横浜・八景島シーパラダイスには、ドルフィン ファンタジー、アクアミュージアム、ふれあいラグーン、うみファームの4つの水族館があります。(水族館のほかにアトラクション施設も多数あり)
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ドルフィン ファンタジーは入り口を入るとアーチ状になっている水槽の中を歩きます。
6月3日にイルカの赤ちゃんが生まれたそうで、お母さんに寄り添って泳ぐ姿はとても微笑ましい光景です。イルカの赤ちゃんはどんどん成長していっているそうなので、今だけの貴重な光景かもしれないですね。
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アクアミュージアムには、深海の魚、冷たい海の動物なども含め、約700種、約12万点が生活しています。ホッキョクグマ・アザラシ、国内最多飼育数5万匹のイワシが暮らす大水槽、イルカのショーなど見どころがいっぱいです。
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うみファームでは”海育”体験を通じて、自然・環境や5DGsへの取り組みの大切さを、楽しく、わかりやすく学べることができます。ふれあいラグーンでは、バンドウイルカやシロイルカ、ペンギンやカワウソなど様々な動物と触れ合うことができます。その触れ合える種類の動物がとても多いことが最大の特徴ではないでしょうか。イルカとの握手、餌やりなどなかなかできない体験が多くできるのがふれあいラグーンです。
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[公式ウェブサイト]横浜・八景島シーパラダイス
新江ノ島水族館
新江ノ島水族館は、小田急線の片瀬江ノ島駅から徒歩3分ほど、海水浴場としても有名な片瀬海岸西浜の真ん前にあります。その開館は1954年7月と67年の長い歴史を持つ水族館です。
当初は江の島水族館という名称でしたが、2004年にリニューアル。名称も「新江ノ島水族館」と変更になりました。建物は地上2階、地下1階建てでイルカ、ペンギンやアシカ、太平洋に生息する数多くの色鮮やかな魚や幻想的なクラゲに加え深海などの棲む生物も展示されています。
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その中でも新江ノ島水族館の特徴は、入場してすぐにある相模湾に関する展示です。水族館の目の前に広がる相模湾の生物が水深ごとにその特徴やそこに棲む生物を紹介しており、相模湾がどういう場所であるか詳しく知ることができます。また、相模湾に生息する魚たちを集めた相模湾大水槽はいつまでも見ていたいと思うほど多くの魚が悠々と泳いでいます。
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2つ目の特徴は、昭和天皇や上皇陛下が研究された資料が多く展示されています。昭和天皇の相模湾生物に関する研究、上皇陛下のハゼ類の研究に関する資料が展示されています。
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イルカやアシカのショー、魚への餌やりやものづくりワークショップなどもあり、楽しい体験と知識体験の両方ができる水族館です。
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[公式ウェブサイト]新江ノ島水族館
カワスイ 川崎水族館
JR川崎駅から徒歩1分ほどの川崎ルフロンの9F、10Fにカワスイ 川崎水族館(以下、カワスイ)があります。
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多摩川ゾーン、オセアニア・アジアゾーン、南アメリカゾーン、アマゾンゾーンと各地の水辺が再現されており、そこに生息する魚や動物たちが展示されています。単一の種類を展示するというよりもその再現した水辺にその地域に生息する生物たちが暮らしているというイメージです。
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海ではなく淡水の水辺にいる生物をコンセプトとしており、地元川崎市を流れる多摩川流域に棲む生物たちも展示、詳しく説明していることが特徴です。
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スペースの関係上、大型生物の展示はありませんが、パノラマスクリーンゾーンには、イルカやクジラがプロジェクションマッピングで遊びに来てくれ、まるで海の中にいるような体験ができます。また、その生態について、係員の方が詳細な説明をしてくれ、中々普段知ることのできない生態を学ぶこともできるイベントもあります。
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[公式ウェブサイト]カワスイ 川崎水族館
油壷マリンパーク
油壷マリンパークは、京急の創業70年記念事業として、1968年4月にオープンしました。「魚の国」という展示施設では、大回遊水槽ドーナツの海があります。ノコギリエイやシロワニ、オオメジロザメをはじめとして、多くの魚たちがゆったりと回遊するのを見ることができます。自分の周りを多くの魚が泳ぐ姿は、圧巻です。
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また、メガマウスシャークやダイオウイカなどの標本と学術解剖結果なども展示されています。
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さらに欠かせない見どころとして「ファンタジアム」で行われるイルカとアシカのショーがあります。ストーリー性に富んだプログラムとなっており、私が拝見したのは、油壷から天下を取るという物語でした。天下を取るため、イルカやアシカが一糸乱れぬパフォーマンスを見せてくれました。
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地元相模の海や三浦の自然をコンセプトにした展示もあり、相模の海の特徴や三浦の自然について知ることができます。
なお、油壷マリンパークは建物や設備の著しい老朽化のため、2021年9月30日に閉館する予定です。53年もの歴史を持つ油壷マリンパーク、楽しい思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そんな素敵な思い出をたくさん作ってくれた油壷マリンパークには、「ありがとう」と伝えたいですね。
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[公式ウェブサイト]京急油壺マリンパーク
神奈川の水族館は、非常に地元に根ざした展示を行っています。地元の海のこと、自然のこと、生態系を知ることができる施設が多く、神奈川の地理的特徴や自然的特徴を知ることができました。魚や動物と触れ合いながら、神奈川のこと、地球のことを知ることができるのはとても貴重な体験です。ぜひ足を運んでみてはいかがですか。