MAGCUL マグカル

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神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」。ミュージカル・音楽・演劇・映画など県内のアート情報を発信します。
2018
4月
12
能・狂言って難しい!? そんな人こそ体感してほしい公演がいっぱい!

アートな空間に、mirea編集部が潜入!
ART SPOT FILE - No.10

身近に、気軽に、日本が誇る伝統文化に出会える場所
横浜能楽堂

横浜みなとみらいエリアが見渡せる高台にあり、春には桜の名所としても知られる掃部山公園の一角に建つ「横浜能楽堂」。街の喧騒から離れたとても静かな場所にあり、会場へ向かうまでに色づく木々や桜の花びらが舞い散る姿など季節の散策を楽しめるのも魅力です。


「横浜能楽堂」の本舞台は旧染井能舞台として長く親しまれてきた能舞台を復原したもの。 この舞台は明治8年(1875年)東京・根岸の旧加賀藩主前田斉泰(なりやす)邸に建てられ、後に東京・染井の松平頼寿(よりなが)邸に移築されて昭和40年まで広く利用されてきました。関東地方現存最古の能舞台で、全国的に見ても8番目に古く、建築史上、能楽史上貴重なものということで、横浜市の文化財にも指定されています。


本舞台の正面に見える鏡板に注目してください! 一般的には「老松」が1本描かれているものが多いそうなのですが、横浜能楽堂の鏡板はちょっと違いますよね。「老松」と一緒に、「梅」と「根笹」が描かれています。これ、非常に珍しいものなんだそうです。なぜ「梅」が…これについては先述の前田家の祖・菅原道真公の梅にちなんだもの、というお話も。

そんな歴史ある場所にも関わらず、“能や狂言って難しそう”と思いがちなビギナーさんが楽しめる独自企画も充実しています。たった2,000円で狂言2曲が解説付きで楽しめる「横浜狂言堂」や子ども向けの狂言ワークショップ、月1回実施される無料のガイド付き施設見学会なども人気なのだとか。

その独自企画公演の中でも人気の、年に1度、春の足音が聞こえる頃に開催される「バリアフリー能」の様子を少しだけご紹介します! 「バリアフリー能」とはその名の通り、障がいのある方も、ない方も分け隔てなく同じ時間を共有し、一緒に能・狂言を楽しめる公演です。


点字が施された入場チケットやパンフレット、能舞台の配置がわかる触図、手話・パソコン通訳、介助者1名無料、副音声などさまざまなサポートが用意されています。そのほか演目選びにも配慮して、時間が長すぎず、聴くだけでも・観るだけでも面白いバランスのとれた構成にしているところもポイント!

当日の演目で使用する「能面」のレプリカコーナーもホールの外に用意され、実際に触れて形や大きさ、感触を確かめることができます。


ホールには、車椅子を置くスペースも設けられています。


みんなが一緒になって、日本の伝統文化に触れることができる、やさしくあたたかくたのしい一日。はじめての方でも丁寧な解説付きなので気負いなく鑑賞することができます。「能・狂言って難しそう…」そんな不安も解き放ってくれる、本当の意味での「バリアフリー」の世界がここに広がっています。ぜひ、あなたも、一年に一度の横浜能楽堂ならではの公演に足を運んでみてください。

横浜能楽堂

高い企画・制作力によって知られる、日本の古典芸能のアーツセンター。
能を始めとする日本の古典芸能の上演だけに止まらず、
海外とのコラボレーションにより新たな作品も生み出しています。

  • ショップ・スポット名
    横浜能楽堂
  • 住所
    横浜市西区紅葉ヶ丘 27-2
  • 電話
    045-263-3055

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