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美術・写真・映像

日常のエレガンス ― 西洋近代の化粧セット

日常のエレガンス ― 西洋近代の化粧セット

箱根のポーラ美術館では、現在、コレクション展「日常のエレガンス ― 西洋近代の化粧セット」が開催中。 【トップ画像:《ローズ色ガラス化粧セット》1940年頃 Photo:Ken Kato、ポーラ美術館】

本展では、19世紀後半から20世紀初頭の西洋近代に用いられた化粧セットに焦点を当て、その美しさや機能性の変遷を紹介します。鏡やブラシ、パウダーボックスなどで構成される化粧セットは、身だしなみのための道具であると同時に、細部までこだわった美しいデザインや素材使いが特徴的です。

《あやめ文銀製化粧セット》ゴールドスミス・アンド・シルヴァースミス 1903-1907 年 Photo: Ken Kato、 ポーラ美術館

機能性と装飾性を兼ね備えた西洋近代の化粧道具には、実用のために生み出された道具でありながら、細部にまで様々な装飾が施され、日常の中に美を取り入れようとする当時の感性が感じられます。そこには当時の社会背景や技術革新が色濃く反映され、装うことをめぐる価値観やライフスタイルの変遷が浮かび上がります。

「日常のエレガンスー西洋近代の化粧セット」展示風景 Photo: Ken Kato
左:ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》1891 年
中:ピエール・オーギュスト・ルノワール《髪かざり》1888 年 右:フェルナン・レジェ《鏡を持つ女性》1920 年

自然に囲まれた箱根の地に立つポーラ美術館は、ポーラ創業家2代目の鈴木常司が収集したコレクションを核としており、マネやルノワールなどの西洋近代絵画を収蔵しています。

《青革製旅行ケース》1930 年代頃 Photo: Ken Kato、ポーラ美術館

西洋近代において日常の中で用いられてきた化粧セットを通して、「装うこと」が持つ意味や、暮らしに息づく美意識について、静かに思いを巡らせてみませんか。

「日常のエレガンス ― 西洋近代の化粧セット」
会期:2025 年 12 月 13 日(土)~2026 年 5 月 31 日(日) 会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室4
イベントはこちら:https://magcul.net/315666

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