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美術・写真アート

この時季ならでは! かき氷も魅力的なギャラリー

この時季ならでは! かき氷も魅力的なギャラリー

Kanagawaギャラリーさんぽ
File.3 gallery a
山本詩野/ギャルリーワッツ)

「今年は暑すぎる!」と毎年口癖のように言っていますが、今夏は本当に身の危険を感じたほど。少し涼しくなってホッとしたものの、まだまだ油断禁物です。
この時季はかき氷が最高に嬉しい助っ人。
ということで、かき氷も名物になっているギャラリーにいざ!

田園都市線の青葉台駅からほど近い「gallery a」。おしゃれなアイアン製のロゴの下に、手招きするように旗が揺れています。象徴的な、真っ赤な氷の文字を見るだけで、テンションが上がるのは私だけでしょうか。
汗だくなので、「とりあえず生!」的に「とりあえず宇治金時!」。

gallery aのかき氷は、「ふわっふわ」にこだわり、とても薄い刃で氷を削っています。ガラス器の中に積もっていく氷の美しいこと!
そして、シロップはもちろん手作り。みぞれの蜜のレシピは極秘だとか。私が注文した宇治金時は、抹茶を丁寧に溶いて、あずきもじっくり炊いた自家製。苦みと甘みのバランスが絶妙で優しい味なのです。
食レポみたいになっていますが、ものづくりの精神にこだわるギャラリーならではのかき氷、ここにあり。

さて、落ち着いたので、今度はゆっくりギャラリー内を拝見。肌さわりの良いリネンの服にコットンのカットソー、山ぶどうのつるで編まれたカゴ。この時期は、気持ちよく夏を過ごせるように、恒例の夏のアイテムが並ぶそうです。

そして、店内の反対側にはなぜか黒一色のコーナー。

「実は、夏は法事が多いようで『夏の礼服ですてきなものが欲しいわ』という、お客さまのご要望が以前からあったんです」とオーナー。
なるほど、黒一色だったのはそういう背景があったのですね。
「軽やかだけれど大人としての品性が漂う」夏のフォーマルスタイル。一生ものとして持てるシャークスキンのバッグもすてきでした。

そして、目線を移すと、磁器の透け感が美しい飛松陶器の照明の向こうに、エネルギッシュなミロコマチコさんの絵が。

gallery aは、あるときはセレクトショップ、あるときはギャラリー、また、あるときは映画上映……そんなふうに、ひとつのスタイルにとどまらない空間をめざしているそうです。
フレキシブルでありながら、ぶれないコンセプトは「ものづくり、表現者の志を丁寧に伝える場所」であること。

秋は、ファンも多い陶芸家、石岡信之さんのうつわ展が企画されています。
そうそう、かき氷は、よっぽど早く寒くならなければ、9月半ば過ぎまで食べられるそうですよ。

《ギャラリー情報》
gallery a

〒227-0055
神奈川県横浜市青葉区つつじが丘23-8
TEL:045-984-3318

*開廊時間:11:00~18:00
*開廊 火曜日

《アクセス》
▶︎東急田園都市線「青葉台駅」下車。徒歩6分
https://www.galleryajike.com/gallery-a
 

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