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アート演劇・ダンス

神奈川県のダンス・アートの“今”が、赤レンガに集結!

神奈川県のダンス・アートの“今”が、赤レンガに集結!

1958年、神奈川県内で活動する9人の舞踊家が集まって合同舞踊公演を開催したことにはじまる公益社団法人神奈川県芸術舞踊協会。現在では会員数250名を越え、さらに多くの方に芸術舞踊に親しんでもらうための活動を続けています。
コンペティションを含む様々な公演活動を行っている中でも注目されるのが、横浜赤レンガ1号館で開催される「赤レンガDance Art」です。

*森本なか 作品『オデンとダンス』より

若手ダンサーやコリオグラファーの育成を目的とした公演で、10回目を迎える今年は14のグループが参加。観客の反応が直に感じられる独特の空間で、それぞれに個性的なダンスを披露します。

6月8日(土)の本番を前に行われたリハーサルにお邪魔して、気鋭のダンサーたちにダンスへの思いなどを伺いました。

空間を独り占めしてのびやかに踊るのは、舞踊家である母親の影響もあり、幼い頃から踊り続けているという藤井友美さん。今回は、自ら振り付けた新作『空を画く』を踊ります。

「赤レンガの舞台は、外に停泊している船、どこまでも続く空や海が感じられる独特の空間だと感じています。私は自分の頭で考え抜いたイメージに沿って振付をするタイプで、今回の作品は「空(くう)」をイメージして創作したものです。どう感じるかはご覧になる方の自由ですが、私の踊りをみて何かしらのイメージを感じ、どこかに思いを馳せていただけたら嬉しいですね」


後半のトップバッターとして登場するのは、石原悠子さんと吉崎裕哉さん。ともに、りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)を拠点に活動する舞踊団「Noism」で活躍した気鋭のダンサーです。今回は吉崎さん振付の新作『UMU(うむ)』で参加します。

石原さんがマスクを着けるというアイデアは、リハーサルの前夜、吉崎さんが「ふと思いついた」ものだとか。
「白いマスクは“無垢な存在”をイメージさせます。無防備な幼い命が不意に奪われてしまう事故を思い、自分の中で何かしら湧き上がるものがありまして。マスクを着けて匿名性を付加することで、多くの方に共感していただける作品になるのでは、と考えました」


「作品をみてくださった方が、僕が意図していなかったこと感じ取り『こう見えた』と言ってくださるのが面白いですね。それは、作品を通じてお客様とコミュニケーションしていることなので、コリオグラファーとしてはそこに興味を惹かれています。
コンテンポラリー・ダンスには、“やってはいけないこと”や“間違い”は一切ないと思っています。ご覧になった方が感じたことは、その人にとっての“正解”です。その時の体調や気分によって印象が変わるのも当然です。何も考えずにただ舞台をみて、感じたものをそのまま受け入れていただけたら、と思っています」

『UMU』リハーサル風景をチラッと公開!

赤レンガ Dance Art 2019

[日時]2019年6月8日(土)14:00開演/18:00開演
[会場]横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
[料金]¥3,000
[主催]公益社団法人神奈川県芸術舞踊協会
https://dancekanagawa.jp/

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