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美術・写真

「ドラえもん×コロコロコミック 40周年展」

「ドラえもん×コロコロコミック 40周年展」
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©Fujiko-Pro

入り口には、40年分のコロコロコミックがずらり。
1977年創刊号から今年の5月号まで、469冊が収められています。
コロコロコミックはドラえもんをたっぷり読める月刊誌として創刊され、創刊号は全520ページのうち、なんと200ページがドラえもん。「ドラえもん」という文字は誌名よりも大きく、表紙は歌うドラえもんでした。創刊号はiPadを使って電子書籍で全て読むことができます。

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©Fujiko-Pro

創刊当初からコロコロコミックの表紙には、油性のマジックを使ってドラえもんを描き続けた藤子・F・不二雄先生。
これは、「コロコロコミックの表紙をどうやって目立たせようか」と考えた末、太くしっかりとした線でドラえもんを描くことでインパクトを求めたからでした。

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©Fujiko-Pro

とてもマジックで描かれているとは思えません。
じっくり見るとうっすらと修正テープを使用し微妙な調整をしているのが分かります。
手書きの温もりが伝わってくる表紙原画は約40点展示されています。

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同企画展では「大長編ドラえもん」シリーズ全17作品を中心に「21エモン」、「宙犬(ちゅうけん)トッピ」、「宙(ちゅう)ポコ」などの原画もあり、当時の担当編集者やアシスタントのコメントがすぐそばに展示されています。

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例えば大長編シリーズ「ドラえもん のび太の魔界大冒険」の原画には、「担当編集者談」として、大魔王の城のモデルはトルコのカッパドキア遺跡ですが、実は先生が取材旅行に訪れたのは本作を描いた後だったとのコメントが添えられていました。

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©Fujiko-Pro

また、ドラえもんのヒロイン「しずかちゃん」の部屋を徹底研究した図面や、当時の付録展示があるのはまさにコラボ企画ならではですね。

大人も子供も、「もしもし電話」を使って館内案内を聞きながらじっくりと展示を見入っていました。

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©Fujiko-Pro

展示企画室の最後には、先生がお亡くなりになったあとの追悼特集記事も展示されています。先生の優しい人柄のエピソードと、コロコロコミックとの深い関係性が感じられます。

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©Fujiko-Pro

ミュージアムカフェ(3F)では、企画展オリジナルメ二ューがいただけます。
一番人気は「海底鬼岩城ポセイドン冷やしまぜ翡翠(ひすい)めん」(1,200円)だそう。
敵役ですが、あまりの完成度の高さに食べるのがもったいなく感じます!
ちなみに、この蕎麦の上に乗っているお面の部分はトルティーヤです。
「のび太の恐竜白亜紀プレート」(1,450円)、「ドラえもんタコライス」(1,600円)などのほか、コロコロコミック 創刊号の表紙デザイン「創刊号ケーキ」(1,977円)も目をひきます。

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ミュージアムショップ(1F)では、企画展開催期間中しか購入できないオリジナルグッズも販売中。
コロコロコミック創刊当初の表紙が描かれた「クリアファイルセット(A4サイズ2枚)」(594円)やラバーマグネット(486円)などがあります。

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©Fujiko-Pro

筆者が気になったのはタケコプターヘアバンドです。
実際に空を飛ぶことはできませんが、頭につけてみたくなりますね。
ちなみに、プロペラは風で回るそうです。

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©Fujiko-Pro

館内にはゆったりと漫画を読むことができるライブラリースペースや、中庭もあります。
中庭には暑さ対策で冷風機が設置されていますが、日中はかなりの暑さになることが予想されます。広々としていて気持ちが良いですが、夏休み期間中は特にご注意ください。

マグカル編集部より

これまで何度か同ミュージアムに足を運んだことはありましたが、これほど賑やかな展示は初めてでした。
原画のすぐそばに当時の編集者やアシスタントのコメントがあるせいなのか、一緒に来ている人同士で会話がよく弾んでいる様に感じました。
ちなみに、2112年9月3日がドラえもんの誕生日です。
頑張れば、私たちもその日を迎えられるでしょうか・・・?
是非あなたも、これまでのドラえもん、そして未来のドラえもんを今回の企画展で感じてみてはいかがでしょう。

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