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新作「WOLF」を見逃すな! この夏、OrganWorks/平原慎太郎が送る 神奈川県立青少年センター上演の最新ダンスシアター。
演劇・ダンス
2021.05.27

新作「WOLF」を見逃すな! この夏、OrganWorks/平原慎太郎が送る 神奈川県立青少年センター上演の最新ダンスシアター。

神奈川県立青少年センター 

「OrganWorks 新作公演 「WOLF」」

人類にとって一番遠い旅は内なる旅だ、と以前どこかで読んだ事がある。
平原慎太郎さんへのインタビューを終えた時から、この言葉がずっと頭の中でこだましている。

平原さんは、日本のコンテンポラリーダンスを主軸に創作活動を行うダンスカンパニー、
「OrganWorks」の主宰であり、今回ご紹介する新作「WOLF」の構成・演出・振付を手がけた張本人だ。

OrganWorks (©yixtape)

コロナ禍の中で作られた新作「WOLF」。
舞台の題材となっている“狼”について
平原さんは、自身の出身地である北海道のエゾオオカミから着想を得たという。
かつて、アイヌの人々より神として崇められたエゾオオカミは
時代とともに駆逐され、絶滅に追いやられてしまったとされている。

「絶滅してしまう動物に対しての人間の態度がものすごく雑だなというところから始まっていて、狼が神様として称えられていた時代があるにも関わらず、とあるタイミングで途端に害獣としてカテゴライズされてしまう。人々の考え方や価値観の急激な変化というものがものすごく暴力的で、それって最近の社会にも例えられる部分が多いと思い、
上手く作品の中に盛り込んでいければという想いが僕の中にありました。」

「「WOLF」イメージ写真©OrganWorks

主題である狼の他に、重要なキーポイントとなるのが”ビニール”だ。
狼からはなかなか連想しづらい題材のように感じるが、どのような思いが込められているのだろうか。

「ビニールって物を断絶するのに中身は見える。
曖昧ながらも確実に断絶しているという不思議な素材なんですよね。
それと、剥製を見に行くのが好きで、剥製も生と死を断絶しているというか、
生きてるようにするんだけど、そこに生物はいない。
魂が入っていないだけでこんなに人々の見方が冷たく、雑になるのかと。
それがどうもしっくり来なくて。
そしてそういった“断絶”をビニールで表せる。
この作品の意味付けが時代的なもの、コロナの時に何を考えるかということと、
すごくフィットしてきたというのが今回考えるに至った経緯です。」


「diss_olv_e」公演写真(2020)©igaki photo studio

「雑になる」という言葉に少し背中がヒヤリとしたのは、身に覚えがあるからだ。
私自身、生き物に対してするように、剥製に手を伸ばして可愛がった経験はない。
この世界において、無意識に私たちを隔てているあらゆる”断絶”を
普段日常の中で、当たり前のように使っている”ビニール”で表現するという。

平原さんの言葉の節々から、まだ見ぬ舞台への期待がどんどん膨らんでいく。
「WOLF」の中で“断絶”が生み出す境界線は
果たしてどのように取り扱われているのだろうか。

「知ってるものばかりを見に行くべきじゃないし、自分はイレギュラー発生装置でいたい。
今の世の中って自分の好きなものばかりを選び取って見れるけど、
そこから外れる事って大事だと思うんですよね。
不意なものってきっと面白いし、そういうものを見に来る大切さが伝わればいいなと思って。」

ダンサー 町田妙子さん(左)と平原慎太郎さん(右)

そういえば最近、SNSが自分の趣味趣向を読み取るせいか
似たような情報ばかりにさらされていることに気がついた。
いつの間にか、じわじわと狭くなる箱の中に入れられていた感覚だ。

同じような箱に囚われている人が多い現代に、一石どころか四、五石投じているのが
平原慎太郎という人なのではないか。
平原慎太郎というイレギュラー発生装置こそが、この箱を壊してくれるのではないだろうか。

平原慎太郎の世界は、自分自身のフィルターを通して見ていた既存の世界を
新たな角度から覗き込ませてくれる。
改めて、自分の中の考えや価値観を見直すきっかけとなるのだが
そのメッセージは主に、コンテンポラリーダンスによる身体表現で訴えかけられる。

ダンスを通して語られるストーリー、そしてメッセージ。

この夏、私も平原慎太郎さんの世界を通して、内なる旅に出かけてみよう。
これまでよりもはるかに遠く、深い旅になる予感がしている。


平原慎太郎(©️Hajime Kato)

【プロフィール】
1981年北海道生まれ。クラシックバレエ、HipHopのキャリアを経てコンテンポラリーダンスの専門家としてダンサー、振付家、ステージコンポーザー、ダンス講師として活動。また、ダンスカンパニー「OrganWorks」を主宰し創作活動を行う。近藤良平主宰「コンドルズ」、大植真太郎主宰の「C/Ompany」等、国内外のダンス作品に参加。能楽師・津村禮次郎との共作、劇団イキウメ、小林賢太郎、小林顕作、白井晃などに振付提供、美術家・塩田千春や播磨みどり作品とのコラボレーション等、他分野のアーティストとの交流も盛んに行う。雑誌「BRUTUS」の特集『つぎのひと。~ 明日を変える人物カタログ~』にてパフォーミングアーツ部門で選出される。

OrganWorks 新作公演 「WOLF」
[日時]
 2021年7月2日(金) 19:00~
 2021年7月3日(土) 11:00~(3 歳児以上入場可)、15:00~
 2021年7月4日(日) 11:00~(3 歳児以上入場可)、15:00~
[作・演出・振付]平原慎太郎
[出演 ]町田妙子、池上たっくん、大西彩瑛、村井玲美、青柳 潤、高木稟
[場所]神奈川県立青少年センター スタジオ HIKARI
    (横浜市西区紅葉ケ丘 9-1)
[チケット料金]
 全席自由 (未就学児入場不可)
 一般前売:3,500 円 当日券:各料金 500 円増し
  ■U-24:3,000 円
  ■高校生以下:1,000 円
 (入場時に身分証明証をご提示ください。)
  △障がい者割引:ご来場時に障がい者手帳ご提示で、お支払いいただくチケット料金から
  ¥1,000 をキャッシュバックいたします。
[チケット取扱]
  □Peatix https://organworks-wolf.peatix.com
    *クレジット払い、コンビニ・ATM払い
  □Googleform https://forms.gle/ktqckGuHEqhz9VpGA
    *当日現金払い
[お問い合わせ]
   神奈川県立青少年センターホール運営課: 045-263-4475
   OrganWorks: office@theorganworks.com
[主催]神奈川県、株式会社クラネオ
[協力]セゾン文化財団
[企画制作]OrganWorks、株式会社クラネオ
[制作]レイヨンヴェール

  • 地域
    横浜ベイエリア(中区・西区)

県立青少年センターは、青少年の健全な育成を図り、あわせて県民の教養の向上に資するための施設として、青少年施策の総合的な展開、舞台芸術の振興のために、次の4つの柱で事業に取り組んでいます。
1.青少年の体験学習を推進する人材の育成
2.青少年のひきこもり、不登校や非行等への対応
3.青少年の科学体験活動の促進支援
4.青少年や県民の舞台芸術活動への支援

 

  • 住所
    神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘9-1
  • 電話
    045-263-4400
  • 営業時間
    ※紅葉坂ホール、スタジオHIKARI、練習室(受付窓口を除き)9:00〜22:00 ※演劇資料室 9:00〜22:00 ※青少年資料室 9:00〜17:00 ※青少年サポートプラザ 9:00〜21:00(日曜日は17:00まで) 【休館日】年末年始(12/28〜1/4)※但し、青少年サポートプラザ、青少年資料室、演劇資料室は毎週月曜日も休館します。
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