今日は初めて、神奈川近代文学館へ行ってきました。
横浜、山手の港の見える丘公園から歩いて行ける距離にあり、とても美しく、ほっとできる場所です。窓から見えるグリーンも癒しパワーが満開でした。
今回訪れた目的は、9月29日から11月25日まで開催されている寺山修司展。展示課の職員の方に案内をしていただきました。
展示室は、寺山修司の雰囲気に合わせて照明を落とし、薄暗くされています。石に描かれた文字がオブジェとして床に置かれていたり、天井からは写真がプリントされた布がぶら下がっていたり。まさに「寺山修司」が感じられる展示です。
展示物を観ているうちに、彼は若い頃からとても活動的で活発で、絵も上手だったのだと驚きました。私の中の寺山修司像は、いつも暗くて内向的なイメージだったので…。
「字」の1つひとつが、形として芸術的に表現されているのも印象的でした。また、幼い頃から母親との関係がとても特別で、よく2人で「口の運動」をしていたとのこと。言葉を遊びながら発音して、楽しんでいたようです。小さい頃から文字を発音し、まるで音楽のように感じ取っていたのかもしれませんね。
若い頃はラジオのキャスターもしていたそうです。バルトークのオペラにも演出したそうで、当時の文化人として積極的にいろんな分野にチャレンジしていたんですね!
今日はこの展覧会で発見がたくさんありました。
自分の字で書く、伝える、記録する大切さ。それは次世代につながる意味あるメッセージだと思いました。目の前にある物、出来事、出会う人々。この日常の積み重ねが発想力になるのだと。文字や音符を奏でる事は、人の心を動かすと改めて思いました。
皆さまもぜひ、この展覧会へ足をお運びくださいね。
神奈川近代文学館
特別展「寺山修司 ひとりぼっちのあなたに」
会期:11月25日(日)まで
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
会場:神奈川近代文学館第2、3展示室
観覧料:一般600円(400円)、65歳以上・20歳未満及び学生300円(200円)、高校生100円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(詳しくはお問い合わせください)