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「マグカル・ドット・ネット」は、神奈川県内のアート・カルチャー情報を発信するサイトです。
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ピンチをチャンスに?!  コロナ禍に熱く挑む「中の人」奮闘記!
音楽
2021.03.10

ピンチをチャンスに?! コロナ禍に熱く挑む「中の人」奮闘記!

 

真面目でお堅い人たち…そんな既成概念を打ち破り、Twitterを駆使してオーケストラの魅力を発信するオーケストラ団体の「中の人」。定例となりつつある“中の人サミット”はコロナ禍で開催見送りとなってしまいましたが、そこで挫けないのがオーケストラ愛に溢れる「中の人」。切磋琢磨する関係を深めるべく、オンライン座談会が実施されました。
「顔出しNG」を条件に、その一部始終をレポートします!

*バックナンバーも合わせてチェック!
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神奈川フィルハーモニー管弦楽団(以下、神奈川フィル) 本当に激動の1年でした。神奈川フィルは2020年2月末から7月中旬まで、ほとんどすべての演奏会が中止または延期となりました。そうした中で、演奏動画や楽団員のリモート出演をYouTubeで配信する等新しいチャネルを切り開くことができたので、その点はポジティブに捉えています。
*YouTube神奈川フィル公式チャンネルはこちら

仙台フィルハーモニー管弦楽団(以下、仙台フィル) 一切の演奏活動ができない半年間は、Twitterの運営も厳しかったですね。ここで挫けてはいけないので、公演情報が発信できない状況を逆手にとって、日常を伝えることに重点を置いた情報を発信しようと考えました。中心となる話題は、仙台で今起きていること、仙台フィルが準備していることなど、ごく日常的な風景です。発信が滞ることがなかったので、フォロワーの方とのコミュニケーションは途切れることがなかったと思います。
*YouTube仙台フィル公式チャンネルはこちら

山形交響楽団 昨年3月は無観客ながら定期演奏会を行いました。ライブ配信したことで大きな反響をいただきましたが、その後から活動中止に。再び無観客でライブ配信を始めたのが6月、人数制限しながらもお客様に生の音楽をお届けできるようになったのは7月に入ってからでした。
でも、その間に新しいことに挑戦できたのは収穫です。クラウドファンディング型ふるさと納税のPRとして『こんなところで花笠音頭』を企画・配信。多くの方に視聴していただきました。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(以下、東京シティ・フィル) 昨年6月25日に無観客ライブ配信を行い、その後少しずつ演奏活動を再開しています。演奏活動のほかに、楽団員と協力してセクションごとに自宅で撮影をして編集をした『在宅アンサンブル』という動画企画を有志でスタートし、公式YouTubeで公開したところ、多くの反響をいただきました。
一方で、当初は曲目や演奏者の変更が多かったので、Twitterでも変更や払戻しのご案内が多くなってしまったのが心苦しかったです。なので、せめて悲しく沈み込んだツイートにならないよう、今も気をつけています。フォロワーの皆さんも明るく反応してくださるので、その気持ちがありがたくて、日々の励みになっています。

日本センチュリー交響楽団(以下、日本センチュリー) とにかくハチャメチャな1年でしたね。2月22日のコンサートを最後に、6月20日までは活動できても無観客。ただ、3月の定期公演が中止になった際、楽団員の有志が「スケジュールは取れているのだから何かやろう」と自発的に動き出してくれたのです。対策を講じながらリハーサル室で演奏動画を撮りためて、「センチュリーWebコンサート」として順次配信することができました。
その甲斐あってか、4月15日にはフォロワー1万人を達成しました!

一同 88888888!

 

日本センチュリー その他にも、真夏に野外でベートーヴェンの第九を演奏したり、クラウドファンディングでのご支援をお願いしたり、様々なことにチャレンジした1年でした。

広島交響楽団 Twitterは速報性がメリットなだけに、この1年はプログラム変更や払戻の情報を発信することに追われ、ポジティブなメッセージはあまり発信できなかった気がします。ただ、音楽総監督の下野竜也さんが発信に協力的で、メッセージ動画やコスプレ写真に応じてくださるのはありがたい限りです。
*YouTube広島交響楽団公式チャンネルはこちら

 

【コロナ禍の1年を振り返って】

仙台フィル 仙台フィルの最近のヒット作は『開演ギリギリに来たアモーレ助川の末路』ですね。

コロナ禍における演奏会のスタイルとして、仙台フィルでは、チケットの裏面にお名前とお電話番号を記入してくるよう事前に周知しています。でも実際には書いて来ない方が多くて…。そこで、アモーレ助川(コントラバス奏者:助川龍)とともにPR動画を作成し、Twitterに上げました。

山形交響楽団 Twitterの成果というわけではないのですが、“ブラボータオル”は反応がよかったですね。感染症対策から「ブラボー!」と叫ぶことができないお客様のために制作したのですが、これが思いのほか好評でして。現在、4回目の追加発注をかけているところです。

ヨーロッパの某老舗オーケストラが来日した際も、これを客席で掲げてくださったお客様がいらしたと聞き、嬉しかったです。ちなみに花笠をモチーフにした“ブラボー手ぬぐい”もありまして、どちらも「中の人」デザインなんですよ。ぜひ全国に広げて欲しいですね(笑)。

東京シティ・フィル 昨年の秋、輸送用トラック(オケトラ)のラッピングを刷新したのですが、たくさんの反応をいただきました。皆さんから「かっこいい!」と評判で、ご来場いただいたお客様や出演者の方々も、このオケトラを撮影してツイートしてくださることも多く、とても嬉しく思っています。

一部では「消防車カラー」とも言われておりますが(笑)、インパクトありますよね。

最近では、今年の1月末に開催した第339回定期演奏会のリハーサルで撮影した動画をツイートしたところ、こちらも大きな反響がありました。投稿してから「公演に行くのがますます楽しみになりました!」というコメントもいただき、私自身、演奏を聴いていて「これは絶対に皆さんに聴いてもらいたい!!」と思ってツイートしたものだったので、嬉しかったですね。

 

神奈川フィル 活動再開後の7月9日、オーケストラとして初めて音を出しました。チューニングのA(アー)の音の懐かしさと、音楽がやっとできる嬉しさで身体にすーーーっと沁みてきたので、その想いをストレートにツイートしたところ、気持ちがフォロワーにも伝わったのか、皆さん共感してくださいましたね。

日本センチュリー とても反響が大きかったのは、2021年4月から久石譲氏が首席客演指揮者に就任することを発表したツイートです。

それと同じくらい盛り上がったのがこちら。

久しぶりの大編成でマーラーの5番を演奏したのですが、そのためにファゴット奏者が本物そっくりの「ローA管」を手作り。ご満悦な笑顔と一緒に写真を撮ってお披露目したところ、好意的なコメントをたくさんいただきまして。皆さんに求められているのは、楽団員が身近に感じられるツイートなんだな、と思いました。

広島交響楽団
 最近のツイートで反応が多かったのは、イタリアンシェフの衣装を着た下野さんと佐久間第一コンサートマスターのツーショット。こうしたツイートがあると、これまでオーケストラに縁の薄かった方を含め、幅広い層に注目していただけるのでは、と楽しみにしています。

 

【コロナ禍が終息したらやってみたいこと】

仙台フィル リアル「中の人サミット」をやりましょう!もう1年半ほどご無沙汰していますから。

山形交響楽団 人との触れ合いがなくなっているので、まずそれを復活させたいですね。お客様に対するサービスができないのは私たちにとっても悔しいことです。コロナ渦が終息したら、できなかったことを取り戻すだけでなく、これまで以上に大きな喜びを提供できるよう頑張ります!

東京シティ・フィル これまでは、定期演奏会終了後に年2回ほどお客様との交流会を開いていました。応援してくださるお客様への感謝を込めて、まずそれを再開させたいですね。もちろん「中の人サミット」も!!

神奈川フィル 「中の人サミット」早くやりたいですね。SNSも近年多種多様なものが登場していますし、既存の映像コンテンツやリモートも駆使して、新しいことも考えていきたいです。また、終演後のお客様の“お見送り”は、感染予防の観点からまだ再開できていません。楽団員にとってとても大切な「場」なので、早く再開できるといいなと思っています。

日本センチュリー 「中の人サミット」はもちろんですし、会員さんのリハーサル見学や、コンサート終演後のお見送りも復活させたいし、やりたいことはたくさんあります。何より、お客様に「コンサートに来てね!」と声を大にして言いたいです。オーケストラと音楽の楽しさを発信しているのに、まだ気軽に「来てね」とは言えないのが残念でなりません。

広島交響楽団 先日も予定していたファン感謝デーが中止になってしまいました。公開リハーサルや終演後のお見送りについては、お客様からも「早く再開して欲しい」という声をいただいています。楽しみにしているお客様がたくさんいらっしゃると思うので、皆さんに喜んでいただける環境が戻ってくることを待ちわびています。

 

【オーケストラと音楽の魅力とは?】

日本センチュリー それぞれの楽器のプロフェッショナルが集まり、真剣に音楽に取り組んでいることは間違いありません。だからこそ楽しく、美しく、様々なカラーの音色、ジャンルの音楽をお届けできるのだと思います。演奏中は真剣なので「堅苦しい」と思われがちですが、それぞれにチャーミングな一面もあるので、それも知っていただきたいですね。

広島交響楽団 オーケストラの演奏ができない時期が続いたことで、今更ながらに「音楽には言葉にできない熱いものがある」と感じました。長い歳月をかけて多くの人々を魅了してきた音楽なのですから、聴かず嫌いでいるのはもったいないですよ!

仙台フィル 同じ時間は2度と来ない。生の音楽の魅力はそこにあるといっても過言ではありません。同じ曲を2回演奏しても、細かく言えば2回とも同じテンポにはならないし、2回とも同じ演奏になることはあり得ないんです。なんせ、約60名が様々な楽器で奏でるわけですからね。1つのものを多くの人で作り上げるからこそ、の魅力がオーケストラにはあります。
あと、仙台フィルのメンバーは皆さんが思っているよりも、気さくで、フレンドリーで、面白い人が多く、とても人間味があります。「どうもね」って言えば「どうもね」って返してくれますよ。ホントに。

東京シティ・フィル 弦、金管、木管、打楽器。あらゆる楽器が一堂に介してひとつの音楽を作り上げ、聴く人の心に刺さる大迫力。それがオーケストラの魅力だと感じます。

山形交響楽団 オーケストラの音楽は、映画やドラマ、CMなどでも使われていて、「あれ?この曲聴いたことがある!」という経験は皆さんにもありますよね。それだけ心に残っているからであり、意識していなくてもすごく身近にあるものなんです。そんな音楽を生で聴くことは、耳だけでなく身体中で感じること。機械を通さない生の音は、人が演奏するから温かく、心に染みます。そんなワクワク感、幸せ感を伝えられたらいいな、と思っています。

神奈川フィル 全国にはそれぞれの地域で活躍するオーケストラがあり、地元に根付いた活動を展開しています。神奈川フィルも独自色を出すため、様々な企画を打ち出していますが、「中の人」はあくまでも皆さんにオーケストラを知っていただき、素晴らしい音楽の世界へと導くための一つのツールでしかないと思っています。目指すは「中の人」たちが頑張っているTwitterからオーケストラを聴く、あるいは音楽で心が癒される人が一人でも増えることです。これからもこれらも「中の人」たちで協力してオーケストラの魅力を発信していきます!

 

 

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