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英語と幼児教育 好きを極めて天職に

英語と幼児教育 好きを極めて天職に

幼少期から好きで得意だった語学と、出産後に興味を持った知育の知識を生かして起業した、池田ひとみさん。育児、語学、美術史学、社会人経験など、自分の全てを詰め込んだ幼児教室「遊ぶ学び舎(あそぶまなびや)」を中心にお話を伺いました。

現在の活動について

―池田さんは現在、どんな活動をされていますか?
神奈川県海老名市や座間市を中心に、時にはオンラインも活用しながら、アートと英語の幼児教室「遊ぶ学び舎」を主宰しています。

英語に親しみながら絵の具や粉の汚れを気にせずに遊ぶ「英語でぐちゃぐちゃ遊び」や、英語とリトミックを組み合わせた「英語リトミック」、遊びながら自然に学べるSTEAM教育の「Asobi STEAM オンライン」などを開催しています。

―どんな内容ですか?
ぐちゃぐちゃ遊びは、モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア・アプローチ、シュタイナー教育などの要素を取り入れて日本乳幼児遊び教育協会の会田夏帆(あいだなつほ)さんが発案した遊びです。

ぐちゃぐちゃ遊びにはアートの要素もふんだんにあります。絵の具や粉、紙などのさまざまな素材を触ったり、塗りたくったり、混ぜたり、破ったり、散らかしたり……おうちではなかなかできない遊びです。「遊ぶ学び舎」では、オリジナルレッスンとして、ぐちゃぐちゃ遊びに英語を加えた「英語でぐちゃぐちゃ遊び」を行っています。

「英語リトミック」では、アート・音楽・英語の3つの要素を組み合わせた「AMUSE Play(アミューズ・プレイ)」というレッスンを行っています。私の他にリトミック・ピアノ講師を迎え、講師2人で開催しています。

子育てとの両立は難しいと感じた会社員時代

―ぐちゃぐちゃ遊びは幼児教育の中でも認知度が高まっていますが、池田さんは英語も取り入れてますね。語学は昔から好きだったのですか?
小さい頃に英会話教室に通わせてもらったのがきっかけで、中学校に上がる頃にオーストラリアへ2週間ホームステイに行きました。昔から異国の言語を学んで話すことが楽しいと感じていました。
大学受験は塾の先生の勧めで、英語以外の学部を受けることに。当時から美術が好きだったので、大学ではフランス語専攻に進みました。知らなかった言語を読めるようになるのがうれしかったんです。

―大学でも語学を磨き、就職は?
大学では、前半の2年間は言語の基礎を学び、後半の2年間は卒業論文に向けて専門分野に分かれていきます。就職を考えたとき、私は幼少期から好きだった美術の仕事「美術館の学芸員」を目指しました。学芸員になるには、四年制で取得できる学士号では難しいため、大学院にも進みました。

ただ現実は、美術館が少ない上に学芸員の募集枠もなく、枠が空いたとしても自分が専門とする分野を扱う美術館とは限りません。

―美術館の学芸員のポストそのものが少ないんですね。
博士になったりポスドクと呼ばれる任期付きの研究員(ポストドクター)になったりしながら、学芸員の募集枠が空くのを待つ人が多いらしいのですが、いつかを待ち続けるのも……と思い、一般企業に就職しました。

会社では毎週飲み会があり、朝は早く夜は遅く、満員電車。どうしても妊娠や子育てをしながら働く将来像を描けなかったので、3年ほど働いた後に転職。結婚しながら会社員として2社経験しました。

知育を知ってつらい育児を楽しみに

―知育に興味を持ったのは、どんなきっかけだったのでしょうか。
私にとって、育児は未知の世界でした。行政の母親学級で赤ちゃんの沐浴の仕方を習ったり、おむつの替え方を習ったりしました。でも、行政が教えてくれる育児はほんの一部だなと思ったところに、知育と出合いました。

第一子妊娠中に家庭保育園やモンテッソーリ教育など複数の知育を学んだことで、出産後の育児は楽しみでした。もちろん、赤ちゃんのお世話は大変ですし、子どもの睡眠時間やトイレトレーニングなど、理想はあってもなかなか育児書のとおりにはなりません。

もちろん知育もすべて理論どおりというわけにはいきませんが、やれば応えてくれる部分もあるので救われるんです。

―楽しみに思えるって素敵ですね。お子さんがいながら知育の勉強をしたり認定講師の講座を受けたりするのは、大変ではなかったですか?
子どもの個性によって育児の大変さって変わると思うんですが、長男はあまり寝ない子で。初めての育児で分からないことも多かったので、知育の学び始めは、わが子を育むためのものでした。

その後、2歳差で次男が生まれて。今度はよく寝てくれる子だったので気持ちにも少し余裕ができて、知育を仕事にできないかと考えるようになりました。

家族を大切にしながら働ける方法を模索

―ママになっても働こうと?
仕事をしたいとずっと考えていて、翻訳者になろうと妊娠中に講座を受講しました。ただ、実務経験がないと仕事にはしづらいと知りました。
長男の育児中はまだ余裕もなく、外に出ることもままならなかったので、家の中で孤独感が増していきました。社会の一員として認められたい、仕事がしたいとずっと模索していました。

―第二子出産後3カ月で認定講師資格の勉強をスタートしたと伺いました。
そうなんです。働きたい気持ちと、自分が今興味のあること、小さい頃からずっと好きなことを洗い出していくうちに、語学とアートと知育が残りました。ちょうど良いタイミングで、アートと乳幼児教育と遊びの要素が入った「ぐちゃぐちゃ遊び」に出合ったんです。

次男を出産してすぐ、ぐちゃぐちゃ遊び認定講師4期生に申し込みました。寝食を忘れるほど熱中できる内容で、理念にも共感でき、講師仲間とは今も切磋琢磨しています。

テキストを使った英語学習も良いのですが、お子さんによっては英語嫌いになってしまうこともあります。小さい頃から遊びの中で自然に取り入れると習得しやすいんです。親子で一緒に遊ぶぐちゃぐちゃ遊びに英語の要素を入れて私らしい講座にしました。

座間教室では米軍基地が近いこともあり、世界のお友達と一緒に遊ぶ「All Englishぐちゃぐちゃ遊び」も開催しています。

さらに、「Asobi STEAM オンライン」では3歳〜8歳向けに科学とアートを組み合わせたオンラインSTEAM教育を行なっていて、ENGLISHクラスの担任をしています。

世界で一番話者が多いのが、英語です。幼少期から英語を学ぶメリットは、アニメや科学コンテンツなど、英語のコンテンツがとても豊富で選択肢が多いことなんです。小さい頃に英語が話せるようになると、世界中のコンテンツが楽しめて、見える世界が広がります。

池田さんのこれから

―実際に起業をしてみて、いかがですか?
ママ起業している人は、自分の暮らしの中から湧き出た「子どもたちのために」「ママたちのために」という思いが強いと感じます。大企業では実現が難しい、ニッチな需要にも細やかに対応できるのが強みです。

今の仕事は、人生で大切にしたいライフワークです。

子育てや家族を大切にしながら、社会貢献もできます。好きなことなので、仕事時間以外でも子どもたちの成長のために私が提供できることは何かと考えることが楽しいです。

―最後に、今後の夢を聞かせてください。
大好きな英語は、ずっと教えていきたいと思っています。今後は「英語と科学」や「英語とアート」などのコンテンツを充実させて、教える年齢層も拡大していきたいですね。

《池田ひとみ》
東京外国語大学 フランス語専攻 卒業、東京大学大学院 美術史学専攻 修了。
神奈川県海老名市で二児の育児をしながら、幼児教室「遊ぶ学び舎」を主宰。

《遊ぶ学び舎》

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 ※「ぐちゃぐちゃ遊び」と「AsobiSTEAM」は日本乳幼児遊び教育協会の商標です。

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