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マグカル・アカデミー (小田原編) 「小田原少年少女合唱隊」
音楽
2017.08.16

マグカル・アカデミー (小田原編) 「小田原少年少女合唱隊」

小田原少年少女合唱隊に入ったきっかけと、入ってからどのように感じているかを教えてください。

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リーダーの藤田佳奈さん、清泉女学院高校2年

家の隣に住んでいたお姉さんが小田原少年少女合唱隊に入っていて、「いっしょにやらない?」と誘ってくれたのがきっかけです。当時私は小学1年生で、お風呂でよく歌を歌う、歌が大好きな女の子でした。入ったときはいつも合唱隊のお姉さんたちがいろいろと面倒を見ながら教えてくれて、とにかく楽しかったです。一時期、中学受験のために活動を休止していた期間があったのですが、土日の歌の練習がなくなり、普段の生活から歌が消えてしまったのはとても辛かったです。私が入ったばかりの頃は、合唱隊は80人くらいいたと思うんですよね。もっと昔は、100人を超えるほどいた時期もあったそうです。それが今は、さまざまな理由で人数が減ってきてしまっているのが残念です。ですが、人数が少ない分、今いるメンバー1人1人の力がとても大事で、一緒に歌えることのありがたみを強く感じています。合唱だから一人じゃ歌えないし、一人でも欠けたら私たちの合唱ができなくなってしまうので、みんなで頑張って歌い続けていきたいです。

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サブリーダーの石田佳子さん、平塚学園高校2年

小学3年生のとき、小田原で開催していた小田原少年少女合唱隊のコンサートを観に行ったことがきっかけです。すごく上手で、楽しそうで、私もあの中に入って一緒に歌いたいって思いました。集団行動が自分にはできるか当時は心配でしたが、ここでは年上が年下の面倒を見てあげるのが普通です。年下の面倒を見ることとか普段の生活ではないけれど、私も小さい時に先輩方が教えてくださったことを、今度はここで伝えていかなくちゃと思っています。 歌うことが好きな仲間が集まって、同じ目的を持って歌っていられることが素敵だなと感じています。

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元リーダーの森山千晴さん、小田原高校3年

私は祖父からの勧めで小学2年生の時に入りました。当時、祖父は小田原少年少女合唱隊と海外からやってきた合唱団が一緒に歌っているところを見て、そのレベルの高さに驚いたみたいです。入ってみると、歌うことを通じて仲間意識が高まるだけでなく、国際交流が出来たのでやっぱりやって良かったなと思います。歌を歌いに海外まで行けたり、外国でホームスティ体験が出来たりしたのは嬉しい経験でした。私はチェコでホームスティをさせていただいたのですが、言語は違ってもお互いに分かり合おうと試みることで通じ合えることができました。そして、チェコの歌を一緒に歌うことができて、歌でつながったと感じたときは感激しました。歌って本当に楽しいです。

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里見真さん、清泉女学院高校1年

小さなころから歌が好きだった私に、合唱をやっていた祖母が小田原少年少女合唱隊を勧めてくれたのがきっかけでした。入ったのは小学1年生のときです。祖母は合唱仲間から児童合唱をするならここがいいと聞いていたみたいです。合唱隊はそれぞれ学校や学年が違うので、みんなが一つの家族みたいに世話をし合っています。自分の学校に通っているだけでは出会えないような、年代を超えていろんな人と友達になれるところも好きです。歌を歌うことを目的とした仲間が集まっているので、歌の練習はとてもやりがいが感じられます。

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左から森山千晴さん、藤田佳奈さん、里見真さん、石田佳子さん

小田原少年少女合唱隊は、ほかの児童合唱団と比べてどのような特徴があるかと問うと、口々に指導者の桑原先生の温かな人柄、国際的なところ、そして運営は保護者によるボランティアで行われていることなどを挙げてくれました。チェコやインドネシアなど様々な国から合唱団や音楽家などを招き、共演したりレベルの高い指導を受けられたりする機会もあるそうです。入隊するときオーディションなどは一切なく、とにかく歌が好きなら誰でも入れるそう。
合唱は、一人だけが上手ければいいというものではなく一人一人が、全体のバランスを取りながら声を出し合うことが大切なんだそうです。お互いのことを気にすることで、歌を通じて一つにまとまっていく感じがとても楽しいと話してくれました。

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爽やかな制服の胸元には星のバッジがついています。この星のバッジの数は在籍年数を表しているとのこと。合唱隊卒業生で構成される合唱団「マルベリー・チェンバークワイア」と現役の合唱隊と二世代で歌い続けている家庭もあるそうです。
主な活動内容は、ファミリーコンサート、定期演奏会、合宿、クリスマスコンサートのほか、老人ホームで歌ったり、海外合唱団とジョイントコンサートをしたりしているそうです。
さらに、こんな手書きのノートも見せてくれました。

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小田原少年少女合唱隊が始まった当初から伝統として続いているノートです。公演後に感じたことや、何かがあったとき、指導者の桑原先生とつながるために書いているそう。ざっと目を通してみると、いくつか初めての場所で歌って緊張したという書き込みに対し、その都度柔らかな言葉で労を労う桑原先生の返答が。来年55周年を迎えるということは、これは一体何冊目になるのでしょうか?これほど長い期間、伝統が続いているのも生徒と先生の間に強い信頼関係があるからなのだと感じました。

最後に、指導者の桑原妙子さんに伺います。55年も児童合唱団の指導を続けていらっしゃる意義はどこにありますか?

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桑原妙子さん

子どもたちに、歌を通じて心が通い合う喜びを感じて欲しいのです。歌を歌うことは、言葉にできない思春期のもやもやとした感情を全て吐き出させる力もあると思います。歌えばスッキリとして気持ち良いですよ。心も豊かにしてくれます。
日本だけでなく、ヨーロッパなど海外でも深刻な合唱人口の減少が進んでいるようです。というのは、原因の一つに少子化もありますが、今は何でもスマホやネットを使い個人で行動したい子供が多くなっているからではと危惧しています。みんなで協調性を持ち、何かを成し遂げようとすることを面倒に感じてしまっているのではないかしら。私が引退する時が来たら、後任は現在音楽監督を務めているイギリス在住で合唱隊10期生の桑原春子に任せるつもりです。彼女は毎月、指導のために帰国し、本番前の音楽創りや海外の合唱団との橋渡しなどをしています。
現在、小学1年から高校2年生までの新メンバーを募集しています。一緒に声と心を合わせて合唱の楽しさを味わってみませんか?目標は、まず50人くらいまで増やしたいですね。

関連するURL:http://www.odawarachildrenschoir.com
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