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第11回ひかり祭りレポート ーひかりと音で彩られたアートフェスティバルー

第11回ひかり祭りレポート ーひかりと音で彩られたアートフェスティバルー

11月1日(土)〜3日(月)の3日間、神奈川県の最西端・旧藤野町で開催された「第11回ひかり祭り」に行ってきました。3連休の最終日、気持ちのいい秋晴れに恵まれぽかぽかとあたたかい日差しの中いざ、藤野町へ。会場へは、レトロなシャトルバスにゆられながら向かいます。

シャトルバス
シャトルバス

バスを降りて見えて来るのは、山のみどりに囲まれた築55年のピンクの木造校舎、旧牧郷小学校。廃校になった小学校を利用しているだけあって、運動場・校舎・プール・体育館・裏山と、広い空間の至る所が表現の場になっていて、スケジュールをみながら移動しつつ楽しむことができます。校庭ではアーティストが作品をライブで製作する姿も…。

旧牧郷小学校
旧牧郷小学校

そして、何を食べるか迷ってしまうほどバリエーション豊富な屋台が軒を連ねていました。中でも大きなフライパンで豪快につくるベトナム屋台PePeのパエリアは出来上がるとすぐになくなってしまうほど人気。具材の味やご飯の炊き具合のバランスが素晴らしく、美味しくいただきました。

ベトナム屋台PePe
ベトナム屋台PePe

ステージ裏から校庭を見下ろすところにある「里山エリア」は、ライブの後の小休止にもオススメ。下から聴こえてくるライブの歓声を聴きながら、ごはんを食べたり、おしゃべりする人たちもちらほら…。

里山エリア

ステージ横に、バイオディーゼル発電機を見つけました。料理で使ったあとの油を使うエコでクリーンなリサイクル燃料だそう。そして、校舎裏などいたるところに藤野電力の太陽光パネルも。さすが100%自家発電で知られるひかり祭りです。ちなみに会場で使うカップももちろん使い捨てではありません。

バイオディーゼル発電機
カップ

そしてだんだんと日が暮れてきた会場。今年は秋に開催ということで、焚火の用意がされていていたのですが火を囲んでの会話もまた貴重な体験でした。  

会場
焚火

毎年ひかり祭りのステージでは、レゲエからロック・ラテン・アコースティックスなど様々なジャンルのアーティストが出演します。(写真は、「T字路s」)

T字路s

また、夜のプールサイドに行ってみると、光と反射の空間作品を創りだすアート集団の「MIRRORBOWLER」と全国各地の様々な「お祭り」にて「光&映像」のライブ・プロジェクションやインスタレーションによる空間演出している「VJ WANBON」がコラボレーションした作品の周りでライブとファイヤーダンスが繰り広げられていて、こちらも贅沢な空間を体験させていただきました。

MIRRORBOWLER VJ WANBON

屋外だけでなく、校舎もあるのが元小学校のいいところ。写真は2階の「バンビカフェ」。サンドウィッチや飲み物などのメニューも美味しそうでしたが、夜はバータイムでしょうか。元教室とは思えないほど大人の雰囲気をかもし出しています。

バンビカフェ

そしていよいよクライマックス。夜がやってくるとひかり祭りの代名詞とも言える“ひかり”が夜の闇とコントラストをなして会場を彩りはじめます。「mugen candle」のキャンドルやアート集団の「MIRRORBOWLER」のひかりの演出をみていると、一日の終わりが名残惜しくなってきます…。

「mugen candle」のキャンドルやアート集団の「MIRRORBOWLER」
「mugen candle」のキャンドルやアート集団の「MIRRORBOWLER」

そして、世田谷区の古着屋「BROWN DOOR」が手がけたゲート。ここをくぐり抜け、現実世界に帰ります。

世田谷区の古着屋「BROWN DOOR」が手がけたゲート

END

▼ ひかり祭り実行委員の方々にインタビューさせていただいた記事はこちら

People Landscape in KANAGAWA|廃校にひかりを灯す 芸術祭 “ひかり祭り” — 藤野町に学ぶサステナブルな地域活動

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