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神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」。
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横浜山手の丘に建つ、歴史香る西洋館「エリスマン邸」
2018.09.21

アートな空間に潜入!
YOKOHAMA ART SPOT FILE

 

外国人居留地時代の歴史を現代に伝える
横浜山手西洋館「エリスマン邸」

異国情緒あふれる山手の丘に建つ「エリスマン邸」。大正15年(1926年)「現代建築の父」と言われるアントニン・レーモンドの設計により建てられた、スイス人貿易商フリッツ・エリスマンの邸宅です。
平成元年(1989年)元町公園に移築復元され、翌年「エリスマン邸」として公開されました。建築史上極めて価値の高い洋館が入館無料で観覧でき、現在では横浜を代表する観光スポットとなっています。
多くの草木花に囲まれた白い壁と緑の縁取りが印象的な館は、季節によって様々な姿に変わり、天気のよい日には写真を撮る人やスケッチする人等が多く見られます。館内ではテーブルのある居間兼食堂や暖炉のある応接室、庭を眺めるサンルーム等が紹介されており、当時の生活スタイルを想像しながら館内を回るのも楽しいです!また、館では一年を通して様々なイベントが開催されており、毎回大変な人気を呼んでいます。


エリスマン邸入口。
その佇まいから歴史の深みを伝える館に、幅広い年代の方々が魅了されています。


元町公園前通り。山手地区にはエリスマン邸の他、6館の西洋館があります。


3本の大木に囲まれた館。季節によりそれぞれ姿を変える外観がとても魅力的♪

天気のよい日には、階段の先にあるテラス席で読書をしている人、お友だちとゆっくり休憩している人など、地域内外の方々の憩いの場となっています。

館の入口横にはスロープがあり、車椅子の方でも入館できます。(1階展示のみ)

入館料は無料。玄関で靴を脱ぎ、スリッパを履いて館内へ。

玄関にあるレトロな公衆電話。
電話したら当時につながるかも!?

この館の主であったF・エリスマン氏とその夫人(日本人)のポートレイト。
1階では、大正時代の洋館の部屋の様子を復元し紹介しています。
椅子やテーブルなどの家具は、建築家レーモンドが設計したもの。

居間兼食堂


暖炉のある応接室

南庭テラスに面したサンルーム

テラス席。天気のいい日には、暖かい陽が降りそそぎます。

階段左を進むと、地下ホールへと通じています。

地下ホールへと続く階段。ちょっと急なのでお気をつけて!

地下ホールは貸しスペースとして利用されており、展示会やワークショップ等も開催されています。


取材時は、「スケッチ教室」の生徒さん方のグループ展が開催されていました。

次は、かつて3つの寝室があった2階へ!
現在は大きな2つの寝室が展示室として利用され、写真や図面で山手の洋館に関する資料を見ながら、洋館についてさらに理解を深められます。
また、会議室では資料やちらしをご覧いただけます。

「当時の部屋はどんな装飾をしていたのかな?」と想像が膨らみます♪


当時使われていたものが、写真と共に展示されています。

エリスマン邸の模型と山手地区周辺のジオラマ

自分の家はどの辺かなと探してしまいました!(この辺かな?というのはわかりました!)


部屋の窓からはマリンタワー、手前には元町プールが見えます。(プールは、木の茂みで隠れています)
また、1階にある昔の厨房部分は、喫茶室として利用されています。


バルコニーや煙突のある洋館ってステキですよね。エリスマン邸の緑と白のコントラストが本当に美しいです!!

普段はシンプルな装飾の館ですが、初夏・ハロウィン・クリスマス時期に開催されるイベント時には、プロのフラワーアーティストの方などにより、それぞれのテーマに沿って館内がとても華やかに装飾されます。
ここでは、今年春に開催された「第18回花と器のハーモニー2018の装飾をご紹介していきたいと思います!

この時のエリスマン邸のテーマは「色が織りなす百花繚乱、色香繚乱」
館内はFLOWER ACTIVIST 志穂美悦子さんにより、日本古来の”和”の伝統美とエリスマン邸のもつ西洋文化の”洋”の融合が季節の草花で表現されていました。
部屋に入った瞬間、思わず「すごい!ステキ!」と声を出してしまうほどの美しさでした!


その他、ハロウィン装飾やクリスマス装飾など、テーマに沿った装飾で館内が様々な姿に変わります。毎回どのような装飾になっているのか楽しみに来ている方も多いようです!


応接間では、様々なスタイルのサロンコンサートが開催されています。
取材時は「かながわ音楽コンクール」入賞者によるサロンコンサートが開催されており、美しい音色を堪能してきました!

山手地区は、居留地時代からシェイクスピア劇が日本で初めて上演されるなど、新しい芸術祭文化がいち早く発信された場所でもあり、エリスマン邸でも毎年、コンサートや展示等のアートなイベントも開催されています。
来年も「第13回横浜山手芸術祭」をはじめ、一年を通して魅力的なイベントが数多く開催されるので、それも楽しみですね♪

個人的にも、とても好きで何度も訪れている「エリスマン邸」。
何度行ってもその都度新しい発見があり、とても楽しくて清々しい気持ちになります!
山手散策の時にはぜひ、「エリスマン邸」を訪れてみてはいかがでしょうか?

  • 地域
    横浜ベイエリア(中区・西区)

エリスマン邸

生糸貿易商社の横浜支配人として活躍した、スイス生まれのフリッツ・エリスマン氏の邸宅として、1925年から1926年にかけて山手町127番地に建てられました。設計は「現代建築の父」といわれるチェコ出身の建築家アントニン・レーモンドです。1982年マンション建築のため解体されましたが、1990年元町公園内の現在地に移築。1階には暖炉のある応接室、居間兼食堂、庭を眺めるサンルームなどがあり、シンプルなデザインを再現しています。

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