かつて外国人が住んでいたアパートがギャラリーに!?

アートな空間に潜入!
YOKOHAMA ART SPOT FILE
横浜中華街にある、ちいさなギャラリー
AAA GALLERY
多くの観光客で賑わう横浜中華街と、海を臨む山下公園の間に位置する場所に「AAA GALLERY」はあります。

階段をのぼって、ビルの2Fに。
こちらがギャラリーの入り口です。
扉を開けると、中は3つの部屋に分かれていて、まるで人の家のよう。それもそのはず、ここは戦後まもなく建築された外国人アパートメントで、間取りや内装もほぼ当時の原型のままに利用しているのだそう。
入ってすぐひとつめの展示ルームがあり、奥に2つの展示ルームが控えているのがわかりますか? 今回取材に伺った日は、3つの部屋それぞれで作家さんの違う3つの展覧会が開催されていました。
こちらは、たまたまこの日、作家さんが在廊されていた右側奥にあたる展示ルーム。

まるやまひとみさんの個展「ひとみのなか」の展示風景です。
「部屋の壁は全て白。作家の作品イメージや展覧会のコンセプトにあわせてさまざまな空間へと変化するのがこのギャラリーの魅力です。作品以外の装飾を自分で考えたりして、作家自身が部屋全体をプロデュースできるのはありがたい。部屋自体がキャンバスで、自分の作品になるんです! 」と、教えてくださったのは、上で作品をご紹介した作家のまるやまひとみさん。
こうやってふらっとギャラリーに足を運んで、在廊されている作家さんとアットホームな雰囲気の中で、作品を見ながらお話できるのもこのギャラリーの魅力ですね。
ちなみにこのギャラリーのユニークなところ、もうひとつお聞きしました!
なんと作家さんの希望や展覧会コンセプトによっては、トイレまで展示空間にできちゃうんです!! (取材日は普通のトイレでした! 笑)
作家さんの希望があれば、物販コーナーも設けることが可能。
また、作家さんによりますが、展示中の作品に合わせてカフェやスイーツなどのオリジナルメニューが販売される場合もあるとか。
取材に伺った際は、先に登場したまるやまさんの「まるちゃん特製 スイカ風かき氷」も!! さらにエントランス部分のお部屋では8名の作家さんによる「愛しのパンツ展」も開催されていたので、それにちなんだ「あのコの♡ パンツケーキ」なるもののメニューも張り出されていました。
また、こちらのビルの共有スペースとして、お客さんは屋外のテラス席も利用できるそうです。
これからは風も心地いい季節です。作品を見たあと、ここでゆったり一息つくのもいいですね!