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顔出しNGでも思いは熱い!「中の人」さらにヒートアップ!

顔出しNGでも思いは熱い!「中の人」さらにヒートアップ!

クラシック音楽ってお堅い?退屈?
そんな既成概念を打ち破り、軽やかな語り口でTweetするオーケストラの「中の人」。今回は、Twitterだけでなくリアルでも盛り上がっている5人の「中の人」にお集まりいただき、“オーケストラ愛”を熱く語り合っていただきました!

神奈川フィルハーモニー管弦楽団(以下、神奈川フィル) 今回はNHKラジオから出演依頼があっことを機にお集まりいただきました。当初は仙台フィルさんと2人の予定でしたが、せっかくだからと皆さんにお声がけしたところご快諾いただきまして、ありがとうございます。「中の人」同士で気軽に声が掛け合えるのは、コンサートを盛り上げる上でもいいことだと思っています。
仙台フィルハーモニー管弦楽団(以下、仙台フィル) そもそもTwitterという手段がなければ知り合うことのなかったメンバーですね。
東京フィルハーモニー交響楽団(以下、東京フィル) 確かに。プレイヤー同士は賛助出演などを通じて交流がありますが、事務方は他団体と知り合うきっかけがありませんでしたからね。

Twitterでできることって、どんなことでしょう?

神奈川フィル オーケストラを聴いたことがない人にとって、コンサートホールは「お堅い」「退屈」みたいなイメージがありますよね。でも、行ったら絶対に楽しいんです! その楽しさを実感する“きっかけ”を作れることがまず一つ。実際に来てくださった方に「ほら、楽しかったでしょ?」というのを、「中の人」ではなくフォロワーさんがTweetしてくれることもあります。
東京フィル SNSは感想を共有するなどいい循環ができやすいので、それをうまく回していけると良いなと思います。
仙台フィル 
コンサートの醍醐味は生で聴くこと!とにかく来てもらわないことには始まりませんから、Twitterはそのためのきっかけです。
日本センチュリー交響楽団
(以下、日本センチュリー) コンサートはとかく高尚なものと捉えられがちですが、楽しみ方は人それぞれ。Twitterならいろんな楽しみ方を提案できるので、自分に合ったものをチョイスしていただけたら、と思っています。
東京フィル オーケストラの軸はクラシック音楽ですが、映画音楽やポップスに対する需要も増えています。それを「クラシック音楽ではないから」と逆に敬遠されるお客様もおられるのですが、私たちはどのコンサートも同じモチベーションで演っているし、まずは体験してオーケストラの音に触れていただくことが重要です。どのジャンルのお客様も目にするtwitterだからこそ、幅広いアプローチで発信できるのが良いですね。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(以下、東京シティ・フィル) リアルタイムで情報発信できることもTwitterのメリットです。皆さんが見やすい時間を考慮しつつ、誰が読んでもわかりやすく、気軽に「いいね」を押せる情報を心がけています。
神奈川フィル ファンの相互交流も生まれています。これだけたくさんのオーケストラがあるのに「ウチだけをご贔屓に」というのは無意味。ウチのオケを聴いてもらって、「さて次はどこへ行ってみようか」という流れが生まれるのは自然なことだと思っています。
東京フィル 珍しい曲を取り上げると、韓国や台湾など海外からお客様が来てくださることも少なくありません。一昔前には考えられなかったことですが、これもTwitterなどインターネットの力ですね。情報を届けたい人に届けるには、SNSはとても便利。
仙台フィル Twitter上で「#旅に出てオケを聴こう」というハッシュタグもありますしね。
日本
センチュリー コンサートに合わせて旅をするのも素敵ですが、旅先で時間が空いたときに「こんなコンサートがあるんだ、行ってみよう」と思って来てくださったらうれしいです!

「中の人」として最近のヒットTweetを紹介していただけますか。

神奈川フィル 昨年、常任指揮者の川瀬賢太郎がアナウンサーの松尾由美子さんとの結婚を発表しました。ちょうどリハーサル初日だったので、楽団内でも自然発生的に盛り上がり、サプライズで『結婚行進曲』を演奏。それって、オーケストラならではの祝福だと思いませんか?それを皆さんに知っていただきたくてTweetしたところ、大反響でした。
東京シティ・フィル 昨年12月に、今年の4月から一年を通して開催するドラゴンクエストの全シリーズ演奏会の告知をしたのですが、それをTweetしたときに、1,300件を超える「いいね」をいただきました。それだけでも十分うれしかったのですが、アカウントをフォローしてくださったり、「これまでクラシックには縁がなかったけど、定期演奏会を聴きに行ってみようかな」というTweetも見かけたり、実際にそういったお客様も増えているので、そういう傾向が何よりうれしいですね。

東京フィル
 ウチはテレビの仕事も多いので“ネタ”は多いかも(笑)。今年の2月、テレビの音楽番組に出演したのですが、ちょうど嵐が活動休止を発表した直後だったんです。これは一緒に盛り上がるしかないと思い、番組開始から実況中継状態でTweetしました。すると最高潮の瞬間に「いいね」が6,000を越えまして。カウンターってこんなに回るんだ、とあっけにとられたことを覚えています。

日本センチュリー 
先日、西日本を中心に、コンサートツアーに行かせていただいたのですが、指揮者・ソリストのファンの方の勢いが素晴らしく、そして初めてお会いするお客さまが多くて、2週間でフォロワーが200人以上増えました。でも、普段はステージの上でキラキラしているプレイヤーの日常的な素顔を伝えたり、スタッフの仕事風景などをTweetしています。

クラシック業界の人って「別世界の人」って括られがちなので、演奏している人も、「中の人」も、何百年も昔に曲を作った人も、ツイートを見てくださっているみなさんと同じなんだよ、というメッセージとして。

仙台フィル
 昨年の定期演奏会で、打楽器奏者の佐々木祥さんの「渾身のバスドラム1発」動画をTweetしたところ、いつの間にか再生回数が約2万回! この1発を聴きに、ぜひ仙台へお越しください(笑)

オーケストラの魅力って、どこにあると思いますか?

東京シティ・フィル すぎやまこういち先生がおっしゃっていた言葉なのですが、オーケストラの音楽は、音楽のいちばんの「ごちそう」だと感じています。弦楽器や管楽器、木管楽器、打楽器など何十種類もの楽器が集まってひとつの音楽を作り上げる感動は、オーケストラならではだと思います。それらの楽器が奏でたときの深くて厚みのある音の世界に浸るには、ライブがいちばんです。
神奈川フィル 本当にいい演奏に出会うと、演奏者もお客様もスタッフも、会場全体が幸せな空気に包まれるんです。その感動は“生”でしか味わえないものだと思っています。
東京フィル そうそう。いい演奏会の終演後は、みなさんいい顔をしてお帰りになりますよね。コンサートホールに集まる人って、すごく幅が広いんです。お年寄りもいれば、案外若い方もいらっしゃる。縁もゆかりもない方々が一つの場所に集まってくるって、すごいことだと思いません?しかも、その一体感が素晴らしい!
オーケストラに「つまらない」「退屈」という先入観があるのはわかりますが、その一方で「何やら上等なもの」というイメージもありますよね。まずは「よくわからないけど、すごいらしい」という思いで来てください。ライブの一体感は、体感しないとわからないものですから。
日本センチュリー クラシックの音楽って、何百年も前に作られたものが多いので、それが目の前で再現されるのって、すごいことだと思っています。もちろん楽譜が残っているから再現できるわけですが、「音」はその場で消えてしまいます。そんな貴重な体験ができるのがコンサートなんです。

神奈川フィル 音楽は誰でも自由に楽しめるものです。来ていただけたら絶対に楽しんでいただける自信があります!
仙台フィル 何と言っても、生で聴くことの醍醐味! そのきっかけを作るのが「中の人」の役割ですね。

ありがとうございました!

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