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久しぶりの横浜美術館。アンリ・ルソーの「婚礼」に一瞬で心奪われて

久しぶりの横浜美術館。アンリ・ルソーの「婚礼」に一瞬で心奪われて

久しぶりに横浜美術館へ出かけてきました。みなとみらいの駅を降りると、とっても気持ちよい空気感が漂っていて、一瞬ニューヨークに似ているなあと感じます。

今回はルノワールをはじめ、大好きな画家たちの作品が集まるコレクションが開催されていました。
横浜美術館は、以前ここでコンサートをしたこともあり、大好きな場所。
ロビーには、フランスのプレイエル社のアップライトのピアノも展示されています(展示は11月20日で終了)。ショパンが大好きだったこのメーカーは、わりと鍵盤が軽く弾きやすいんです。

私は美術館へ行くと、展示作品の中から大好きな絵を選んで、ゆっくりとその絵の前で時間を過ごすのが好きです。
今回「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した画家たち」展で1番気に入った作品は、アンリ・ルソーの「婚礼」。なんと美しいブルーとグリーンのコンビネーション!
トロピカルな絵の雰囲気に一瞬で心を奪われました。
普通、結婚式というと、ピンクや赤、パステルっぽいイメージがありますが、この作品では画家のルソーも絵の中に登場していて面白い作品。
作品を通して温度を感じます。かなり暑く、乾燥していて、気温は38度位ではないだろうか……などと、色々なことを考えながら自分の心もポカポカになりました。
また、ピカソの作品「タンバリンを持つ女」。作品を見ながら、このタンバリンはどんな音なんだろうかと興味深く引き込まれました。
絵の中の女性はなんとなく疲れた感じに見えたのですが、ピアニストである私はこの絵の中のタンバリンの音が聴きたくてたまらなくなりました。
この女性の服装を見ながら、おそらく描かれた季節は夏なのかなぁと考えたり。いずれにせよ、2作品とも暑い風景で、リゾート気分に近いものを感じました。


美術館の中にはカフェテリアがあり、鑑賞後は美味しくハーブティーをいただきました。
そのハーブティーも美しい赤で色彩豊かな1日になりました。
音楽家にとって絵画鑑賞はリラックスでき、またインスピレーションが湧き、音を奏でたくなる貴重な時間です。
もうすぐクリスマス。音と絵画で心を埋め尽くすのも目に見えない素晴らしい芸術ですね。

★横浜美術館の公式サイトはこちらから。

■「熊本マリのこころを動かす場所へ」バックナンバーはこちら

>>>①神奈川近代文学館で「寺山修司」を感じる

>>>②神奈川県立近代美術館葉山館で、青い空と海を感じる

>>>③思い出深い神奈川県民ホールで、宝石のようなバレリーナに喝采!

>>>④鎌倉能舞台で、自分の精神と向き合うひととき