マグカルレポート Vol.1 第65回ザよこはまパレード
横浜開港記念みなと祭 第65回ザよこはまパレード(国際仮装行列)
毎年5月3日に開催する「横浜開港記念みなと祭 ザよこはまパレード(国際仮装行列)」(横浜市中区)。全国へ先駆けた都市型パレードとして1953年6月2日の横浜開港記念日から始まり、今年で65回目を迎えました。戦後の復興が遅れていた横浜に活気を生み出すため、横浜商工会議所より、横浜港が国際港である特色を生かして、在留外国人も参加でき、横浜に多数の人が集まる一大名物となる行事として国際仮装行列を実施してはどうかと発案されたそうです。
主に小学生のマーチングバンドなどが参加する1.4kmの「キッズパレード」と、華やかなフロート(装飾自動車)や神奈川県警察音楽隊の他、アイドルやコスプレイヤーなどが参加する3.4kmの「スーパーパレード」で構成。山下公園前を起点に赤レンガ倉庫前、馬車道商店街、イセザキ・モールへと練り歩くゴールデンウィークの横浜の風物詩ともいえるパレードです。
横浜市の「市花」として1989年に制定されたバラの花言葉をテーマに、今年は64グループ、約3500人が参加し、主催者調べによると、沿道には38万人が集まりました。
今回は、「ヨコハマカワイイパレード」と銘打ち横浜や各地のご当地アイドルと日本が世界に誇るポップカルチャーであるアニメ、ゲームなどをテーマに仮装した人たちを中心に、当日の様子をご紹介します。
「横浜開港記念みなと祭 第65回ザ よこはまパレード(国際仮装行列)」
平成29年5月3日(水・祝)
【キッズパレード】 午前10時45分
山下公園前(中区山下町)⇒シルクセンター前⇒横浜税関前交差点⇒新港橋⇒
赤レンガ倉庫前⇒万国橋交差点
全長1.4km
【スーパーパレード】 午前11時15分
山下公園前(中区山下町)⇒シルクセンター前⇒横浜税関前交差点⇒新港橋⇒
赤レンガ倉庫前⇒万国橋⇒馬車道商店街⇒伊勢佐木町1丁目⇒伊勢佐木町6丁目
全長3.4km
山下公園中央口で開催したオープニングセレモニーでは、横浜商工会議所会頭上野孝さん、神奈川県知事黒岩祐治さん、横浜市長林文子さん、横浜観光親善大使、ミスはこだて、にいがた観光親善大使、スマイル神戸、ロマン長崎の方々がそれぞれ挨拶を述べました。
キッズパレードが都田西金管クラブ「横浜ヴェルデ・ヴィエント」で幕開け。主に小学生たちがダンスやマーチングバンドの演奏をしながら練り歩きました。
次は、大人が参加するスーパーパレードです。主催者と協賛企業合わせ5基の大型フロートが走りました。主催者(横浜商工会議所・神奈川県・横浜市)のフロートは、開港当時に繁栄した 「花売り娘」による横浜の歴史と文化、そして横浜の未来を乗せた「気球」で歴史と未来の融合をイメージしたものでした。
横浜市鳶工業連合会(横浜古式消防保存会)による「まとい木遣り(きやり)行進」です。木遣りとは、もともとは大木などを運び出す際に力を一つにまとめるための掛け声、合図として歌われたもの。日本の歴史と文化が感じられる作業歌を聞くことができました。
次に、国際的なチームをご紹介しましょう。横濱中華學院校友會は、爆竹の音や煙とともに中国獅子舞と龍舞が登場しました。沿道のすぐ近くまで寄ってパフォーマンスをしてくれるので、観客たちは大きな歓声を上げ、中には獅子に頭を噛んでもらう人もいました。
在日本大韓民国民団神奈川県地方本部は、「2018年平昌冬季オリンピック成功と2020年東京オリンピックに向けた日韓友情パレード」。
ガランチード(USJ)は、「ブラジルからの友情の架け橋」として生歌とサンバを繰り広げました。
そして、ヨコハマカワイイパレードとして毎年参加の地元横浜ご当地アイドル「ポニカロード」に加え、人気アイドルグループの「神宿」、「ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)」や、さまざまなキャラクターに扮したコスプレイヤーなど約300人が練り歩きました。
山下公園では、3日から5日まで横浜開港記念みなと祭「ヨコハマカワイイパーク – J-Pop Cuture Festival 2017」が開催されました。フードコートや多くのアイドル達がステージでのパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げていました。
マグカル編集部より
港と船が見え、色とりどりのバラが咲く山下公園には、パレードの順番を待つ人たちやフードコートでくつろぐ人たちで賑わっていました。カメラを向けるとポーズを決めて飛び切りの笑顔を見せてくれる参加者たちからは、見ているだけで元気がもらえそうな気持ちになりました。国際色豊かで、幅広い年齢層が参加できるパレードは、今後も末永く横浜の風物詩として続いていくことでしょう。