鎌倉 あさごはん特集
五感が研ぎすまされる朝ごはん。佃煮、昆布だしの老舗店のつくる絶品湯葉粥
神宗 鎌倉店
鎌倉市由比ガ浜1-5-27
電話:0467-61-1055
定休日:火曜日、水曜日、夏季・年末年始休業有り
朝の営業時間 9:30~11:30
※完全予約制
アクセス:JR鎌倉駅西口より徒歩6分 江ノ電和田塚駅より徒歩6分
そこかしこに和を感じさせるモダンな空間。耳に聞こえる音楽も心地よく、店内とその周辺は駅から6分以内の立地にもかかわらず街中の喧噪から解き放たれた穏やかな時間を感じさせてくれる。第52回一般建築コンクールで優秀賞を受賞するなど建築的にも注目を集めている空間は、北の間と南の間の2つの空間があり、それをつなぐ吹き抜け部分は季節ごとに表情を変える演出がほどこされている。
今回いただいた朝ごはんは,京都千丸家から取り寄せた湯葉をふんだんに使った朝粥セット。料理長の片山さんがつくる彩り豊かなこのセットは、鴨ロース、焼き魚など主食系や野菜の炊き合わせ、デザートもついて2,000円。湯葉粥には神宗オリジナルブレンドで、コクがあり上品な風味の”行平”というだしでつくった餡かけをかけていただく。バランスよく少量ずついろんな料理を食べることができ、すべてにだしを用いた専門店ならではの奥深い味は、舌にも胃にも心にもやさしく、日本の美意識がつまった贅沢な朝ごはんを演出してくれる。しかも、食事の中で気になったものは、北の間に併設されたショップで買うことができるのも嬉しい。江戸時代に昆布の佃煮からはじめた神宗と、だし工房宗達両方の商品がそろっているのは鎌倉店のみなので、是非お買い物にも利用したい。
– 今回いただいたあさごはん –
朝粥セット(湯葉粥餡かけ、野菜焚合わせ、つぶ昆玉子、焼き魚、鴨ロース、和え物、お新香、デザート)¥2,000 要予約
ゆったりと夕方まで楽しめるブランチ!
ブランチキッチン 鎌倉(BRUNCH KITCHEN KAMAKURA)
鎌倉市小町2丁目6-28
電話:0467-24-5518
定休日:年中無休
ブランチの営業時間:9:00~17:00
アクセス:JR鎌倉駅東口より徒歩5分
http://www.merceroffice.com/
白を基調としたモダンでおしゃれな店構え。通りに面している壁は全て取り払われ、オープンに、そして爽やかに出迎えてくれる。青空を切り取るかのようなオープンテラス席には外の光が差し込み清々しい。
サーモンのタルタルとアボカドとポーチドエッグ、6種の野菜とスパイシーグリルチキンのサラダ…数あるメニューのなかから今回いただいたのは、人気のフレンチトーストと大山鶏のグリルのセット、そしてシャンパン。フレンチトーストに使用しているのはなんとブリオッシュ!一晩漬けこんだそれは、外はカリッと香ばしく、中は濃厚なカスタードのような食感。その程よい甘さはジューシーで食べ応えのあるグリルチキンとも絶妙な相性。あわせてシャンパンをいただくと、なんだか贅沢な気持ちになる。
BRUNCH KITCHENでは、その名のとおり、朝の9時から、なんと夕方の5時までブランチを楽しむことができる。だから、ゆっくりと目覚めた日は急がなくたっていい。ゆっくりと起きだして、気ままに電車に乗って、のんびり鎌倉の街を歩いたあとに、ゆったりブランチ、だなんて、どんなに素敵だろう!心ゆくまでブランチを楽しむ一日をあなたも。
– 今回いただいたあさごはん –
大山地鶏のグリルとフレンチトーストのセット ¥1,800
ふらりと訪れたい緑いっぱいの庭。爽やか、ゆったりあさごはん
ガーデンハウス レストラン(GARDEN HOUSE Restaurant)
鎌倉市御成町15-46
電話:0467-81-5200
定休日:不定休
朝の営業時間:9:00〜10:30
アクセス:JR鎌倉駅から徒歩約5分
http://www.gardenhouse-kamakura.jp/
区役所の近くにあるGARDEN HOUSE。植物に囲まれた入口を抜けると、築50年のアトリエと緑豊かなガーデンテラスが広がっている。テラス席に腰をおろし、グラノーラとコーヒー、本日のスムージーをいただく。店こだわりのグラノーラとともに出されるヨーグルトには、無花果、オレンジ、ブルーベリー、キュウイ、バナナが色鮮やかにちりばめられ、添えられたメープルシロップで爽やかな甘さに仕上げられている。そして、この日のスムージーは、パパイア、グレープフルーツ、林檎。作りたてというだけあってとてもフレッシュで自然な甘さが優しい。新聞を読む御夫婦、愛犬(ワンちゃんにもお水のサービスあり!)を連れて散歩の合間に立ち寄る近所の人々とともに、コーヒーを飲みながら庭を眺めているうちに、忙しくしていた身体がリラックスしていく。
モーニングには5種のパンケーキ、フレンチトーストのほか、朝から出来立てのクラフトビールも楽しめる。更に食器や衣類等の雑貨、ガーデニングツールの販売もあり。LOCAL&CRAFTというコンセプト通り、地域の食材を使ったメニューが並び、ご近所からもたくさんの人々が訪れる庭。あなたもゆったりとした朝の時間をGARDEN HOUSEで過ごしてみては。
– 今回いただいたあさごはん –
グラノーラボウル、フレッシュフルーツ、ヨーグルト、メープルシロップ ドリンク付(コーヒーorオーガニックティーorオレンジジュース)¥750
+¥300円でドリンクを日替わりスムージーに変更可。
今回はパパイア、グレープフルーツ、林檎のスムージーでした。
元気な一日のはじまりは、元気なあさごはんから!90年変わらない、地元の優しい味
あさくさ食堂
鎌倉市小町1-4-13
電話:0467-22-0660
定休日:火曜日
朝の営業時間:6:00〜11:00
アクセス:JR鎌倉駅東口下車 徒歩1分
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14015712/
早朝の鎌倉、大正十三年創業の老舗、あさくさ食堂の朝は6時から始まる。帆船の模型やクラッシックカーのミニチュアのコレクションとともに日本酒が所狭しと並ぶ店内。本当にあさごはんが食べられるのだろうか…と思うのも束の間、奥のカウンターから三代目店長の藤原さんが元気に出迎えてくれた。それでは早速、と注文したのはあさくさ食堂自慢の“昔ながらのラーメン”と餃子!朝からそんなにがっつり!?なんて驚くなかれ。ラーメンのスープは豚、鳥、いりこベースでほんのり甘くやさしい味わい。起きたての身体にじんわり染み込み、麺がつるつるとすすむ。餃子はネギ、韮、キャベツ、にんにくと野菜がぎっしりと包まれとてもジューシー。一口一口食べるごとに眠っていた身体が目を覚まし、ぐんぐん力が湧いてくる。このほかに、羽釜で炊いたごはんと鎌倉野菜たっぷりのお味噌汁に、温泉卵やハムエッグなどがつけられる朝食セットもあるそう。冬に向けて少しずつ寒くなってきた今日このごろ。浅草食堂で心も身体も温めてから、鎌倉の街に繰り出そう!
– 今回いただいたあさごはん –
昔ながらのラーメン ¥500 野菜餃子 ¥500
市場の近くであさごはん!
日常を大切にする価値観が生み出す古くて新しいスタンダード
COBAKABA(コバカバ)
鎌倉市小町1-13-15
電話:0467-22-6131
定休日:水曜
朝の営業時間:8:00~10:00
アクセス:JR鎌倉駅東口から徒歩3分
https://www.facebook.com/COBAKABA
ウッディで親しみを覚える外観、中にはいるとすぐに厨房が目に飛び込んでくる。三角巾とエプロン姿の若い女性スタッフたちが調理する姿も好印象。市場近くの店にふさわしい活気、と同時になぜか落ち着く絶妙なバランス感がすてきな空間。それには、毎月かわる展示作品も一役かっているのかも。取材に訪れた10月は、動物の形をしたプロダクトで知られるデザインレーベルsetoの作品が展示されていた。日によっては落語やライブなどのイベントも開催しているそう。「人が集う交差点のような場所」を目指していると言うオーナーの内堀さん。外からのお客さんもたくさん訪れる観光地・鎌倉ですが、市場や海や山は地元の人にとって日常の一部。そんな日常を大切にしたいというCOBACABAさんが考える朝ごはんは、シンプルでスタンダード、だからこそ安心できる普段着の味だった。
今回いただいたのは目玉焼き定食。自家製無添加のだしつゆをかけて食べる目玉焼きは格別で、とろける黄身とちょうどいい固さに炊かれた五穀米を混ぜてたべてもおいしい。オプションで納豆や日替わり小鉢・デザートなどもつけることができるそう。また、入り口付近で販売している”べつばらドーナツ”は売り切れ注意のオススメメテイクアウトメニュー。お店に入らなくても買えるので、ドーナツ+ドリンク片手に市場でお買い物、というのも鎌倉っぽい朝の過ごし方かも。
– 今回いただいたあさごはん –
目玉焼き定食(目玉焼き・五穀米・味噌汁・漬物・サラダ)¥600
番外編 ー 朝からたくさんの人で賑わう鎌倉の市場
最後に番外編として、COBAKABAさんのお隣にある、鎌倉の市場”鎌倉市農協連即売所”をご紹介します。
毎朝旬の鎌倉野菜が手に入れられる他、市場内にある人気パン屋さん“パラダイスアレイ”のパンも買うことができるので、鎌倉に行くとついつい寄ってしまう場所。こちらも朝早くいくのがオススメです。
今回ご紹介しているお店の場所がわかるイラストマップも、是非ご活用ください。