『甘栗王決定戦!』〜簡単甘栗活用レシピ付き〜
もうすっかり夏の気配がしてきた今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
季節の移り変わりは本当に早いもんでして、この間年が明けたと思ったらもう夏の手前、
夏が終われば秋が来るわけでして….
だからもう秋みたいなもんですよね。
「秋といえば栗だなぁ」
そんな半ば無理矢理自分を言い聞かせながら横浜中華街を歩いていたのですが
本当に中華街は甘栗を売っているお店が多いんですよね。
「もうすぐ秋だし、おいしい甘栗たべたい。でもどこで買ったらいいんだろ。もうすぐ秋だし。」
そんな一つの疑問が今回の大プロジェクトのきっかけになりました。
「じゃぁ、No.1の甘栗を決めてやろうじゃないか!もうすぐ秋だし!」
そう。この企画は皆さんが慣れ親しんでいる甘栗の1位を独自調査し、
研究するという業界初(個人調べ)の新しい試み!
横浜中華街発展会協同組合 協力企画『甘栗王決定選!』〜簡単甘栗活用レシピ付き〜 です!!
気にせずひとくくりに「甘栗」と思うことなかれ。
目から鱗のこの企画をどうぞご覧下さい!
まずはおいしい甘栗を購入しよう!どうしよう?
まずは甘栗を購入しなくてはいけないのですが横浜中華街には沢山の甘栗販売点が存在します。
その栗すべてを購入して食べるのはいささかメンド…いや。なんというか時間がかかるので横浜中華街の甘栗について調べて見ました。
そこでわかったのですが、実は横浜中華街の甘栗販売店にはには中華街が認定する「優良推奨店」という店が存在します。
・聘珍大甘栗 横浜中華街東門店
・聘珍大甘栗 横浜中華街 本店
・聘珍大甘栗 聘珍樓 横濱本店売店
・聘珍大甘栗 聘珍茶寮店
・状元樓大粒甘栗
・横浜大飯店大粒甘栗
・中国貿易公司中華街本店
2014年現在では7店舗!
ちなみに優良店は以下の基準を満たしている店舗のみ認定されています。
●袋に販売元と連絡先が明記されている。
●袋に入っている甘栗のグラム数が表記されている。店舗にハカリが置いてある。
●栗を扱う際に手袋を使用し、衛生管理に留意している。
●販売ブースに店名が掲示してある。
これは本当に甘栗を買う側としては助かる情報です。
まず豆知識としてこの店舗で甘栗を買えば間違いはないということですね。
「これならいける!」
早速今回の決定戦では上記の7店舗様にご協力いただき栗を購入して味比べをさせていただきました。
まずは店舗のご紹介から〜!
▽各店舗詳細な場所はこちらからチェック!
http://www.chinatown.or.jp/fact/column/amaguri
1店舗目:聘珍大甘栗 横浜中華街 本店
http://item.rakuten.co.jp/heichinrou/c/0000000235/
横浜中華街でも130年の歴史をもつ中国料理店の老舗聘珍樓が送り出す「聘珍大甘栗」。
気づいた方もいらっしゃるかと思いますが実は上記の優良店7店舗の内4店舗がすべて聘珍大甘栗なのです。
栗の仕入れ、選別からすべて自社で管理しており、できあがった栗も再度職人の手によって仕分ける徹底ぶりはまさに老舗。
また遠方への発送にも対応できるように密封パックサービスも行っており、4店舗すべてが優良という実力はだてじゃありません。
では他店舗はすべて同系列の店舗となるため以下写真でご紹介させていただきます!
写真左:聘珍大甘栗 横浜中華街東門店/写真右:聘珍大甘栗 聘珍樓 横濱本店売店
写真左:聘珍大甘栗 聘珍茶寮店/写真右:これがうわさの優良の証!優良店には必ず提示されています。
2店舗目:状元樓大粒甘栗
http://www.jogen.co.jp/jgr_yokohama/about/
これまた1955年創業、上海料理の老舗「状元樓」。
言わずとしれた上海料理の名店ですが料理だけでなく大粒甘栗も堂々の優良認定!
ちゃんと製造元で管理された栗は品質はもちろんデザインも落ち着いていて高級感があります。
各店舗ちゃんとデザインも違うのが興味深いところですね。
やはり老舗は老舗が故のしっかりとした姿勢が優良の証!?
3店舗目:中国貿易公司中華街本店
http://www.ctrading.co.jp/honten.htm
中国やアジアの食材、調味料、中国酒なんでもそろっちゃう事で有名な中国貿易公司中華街本店。
食材などがメインですが店舗前ではいつもできたての甘栗も販売しています。
デザインは一番見慣れた袋かもしれませんが中身は全然違います!
話を聞いてみたところ弱火でじっくりと作りあげるので身が固くならないのがうりとのこと。
なれている常連さんは焼き上がりをみはからって買いに来るそうですよ!
4店舗目:横浜大飯店大粒甘栗
http://www.yokohamadaihanten.com/index.html
中華街大通り、善隣門の角に建つ横浜大飯店。
その大きな店舗は誰もが見覚えがあるのでは?「本格中国料理が気軽に楽しめるお店」というコンセプトの通り
お得な食べ放題からオリジナルのデザートまでそのバリエーションの多さはさすがの名店。
そのオリジナルの一つとして「横浜大飯店大粒甘栗」を店舗前で販売しているのですが鮮やかな黄色を基調としたデザインが目をひきます。
販売スタッフのポーズも抜群!
選手(栗)は揃った!早速食べてみよう!!
ついに選手(栗)がそろった所で選手権(試食)スタート!
どういつもこいつもいい面(栗)してるじゃないか。
ちなみになかの栗を取り出してみたらこんな感じ。
なお栗は買った日や調理した人によってもコンディションが変わってくる可能性がありますので
以下の内容は完全なる独断と偏見です!!
※優良店7店舗のうち4店舗は同じブランドの為、選手は4名(種類)となりました。
粒が大きくてべたつきがなく、他に比べて手触りも一番さらっとしている気がしました。
また管理から素材の仕入れまでこだわっているため、実の大きさや固さにばらつきがなくて驚き!
触って手がベタつかないのは食べていてとても助かりますし、ほどよい食感に程よい甘さ。
歯ごたえもよくてなんと言っても 栗本来の味がしっかりとしています!
袋によってばらつきがあるかもしれませんが実が丸めのものが多い気がしました。
皮も剝きやすくて何個食べてもしつこくない。
やっぱり各店舗で甘さが若干ちがうのかな…。
歯ごたえもよくてなんと言っても 栗本来の味がしっかりとしています!
パッケージだけみると一番馴染みがあるのはここのパッケージでしょう。
身の歯ごたえはこの中で一番。食感強めの甘栗が好みの方には一番オススメかもしれません。
一番栗の色も濃かったのでこれがじっくり火を通した違いなのかもしれません。
なんと言っても 栗本来の味がしっかりとしています!
4種類の中で一番食感が柔らかい気がしました。
柔らかいというよりは「しっとり」..?黄色いパッケージはかわいらしくて甘そうですが甘さは上品で
これまた何個食べてもしつこくない!
なんと言っても 栗本来の味がしっかりとしています!
けっこう一人で食べましたね…。
さて、1位を決めなくては…。
いったい1位はどの栗になるのか!
では1位を決めようじゃないか!
やはりくらべてみると見た目も微妙に違うし各店舗それぞれ味も変化があります。
しかしこれは難しい戦いになってきた。
ナンバーワンは…ナンバーワンを決めなくては…。
困った…。
どの甘栗もめちゃくちゃおいしい…。
順位なんかつけられません。どの栗もおいしくてそれぞれの良さがある!
もう全員優勝!
でも、そんな事より気になる事がありました。
こんなにあまった栗どうすんだよ…。
そうだ!栗なんだからご飯と一緒に炊き込んじゃえ!
甘栗といえど栗なんだしご飯に入れたらどうにかなるんじゃなかろうか?
それにいくらなんでも「甘栗だし」すごい事になったらなったでなんかネタになるしそうしよう!
とんだ茶番となってしまった甘栗選手権!
果たして余った甘栗は何か活用する方法はあるのか?
記事は最終章へ!
余った甘栗をおいしく食べよう!
食べ比べてみたものの大量に甘栗があまってしまったためダメ元で甘栗を炊飯器へ…。
失敗しても記事になりそうだし、まぁ面白くなればいいなぁと思っていたところでご飯が炊けた!
あれ?様子がおかしい… 予想以上にちゃんと炊けている…。
ちょっと見た目が悪くなっちゃったり変な臭いとか期待していたのにとてもおいしそう。
確かに我が家の炊飯ジャーは買ったばかりの象●製で、パンまで焼けちゃう優れものだが、それが原因ではないようだ。
でも、しゃもじですくったら見た目が悪くなるかもしれないし…。
あれ..おかしいな..予想以上においしそうだ。
でも味が甘くて食べられないかも…パク。
なんてこった…予想以上に旨い!というより本当においしい!!
剝いた甘栗を入れて炊いただけなのに香りも味もしっかりとしているし、炊飯器で炊き込んだからといって
栗がふにゃふにゃにならずにちゃんと栗として鎮座しているという奇跡。
これは余った甘栗の活用方としては本当にオススメです。
だって作り方も「甘栗をいれてご飯を炊く 完」ですからね。こんなお手軽なレシピはなかなかないでしょう。
ちなみに調べてみたら栗ご飯にするという方法は結構メジャーらしく、固くなってしまった甘栗などは栗ご飯に使用するのがお勧めなんだそうです。
でもマグカルはこれでは終わりません。
まさかサブタイトルの〜簡単甘栗活用レシピ付き〜がこれだけと思っていないですよね?
どうかこれをご覧いただきたい。
料理&レシピ提供:Akiko Inoue
なんということでしょう。
いかがですか?このメニュー、完全に女性スタッフの力を借りましたがご飯以外にもすべて甘栗が使用されています。
そして本当に旨い。どれだけ旨いかと言えば 旨すぎて一品一品の撮影を忘れてしまうほど…。
ちなみに写真にうつっているメニューは
●甘栗餡どら焼き(甘栗クリームチーズ餡)
●甘栗の和風ポタージュスープ
●甘栗のドレッシングをかけたマグロの和風カルパッチョ
●甘栗ごはん
※レシピはページ最後をご覧下さい。
の計4種類です!
どら焼きは甘栗とクリームチーズの相性が抜群で食べたときの栗の食感が最高。
また甘栗のポタージュはもの凄く甘いかと思いきやさっぱりしていて香りも香ばしく、個人的にはコーンポタージュよりも断然こっちです。
そしてマグロの和風カルパッチョにかけた甘栗入りドレッシングはその食感と、小さく刻んだ甘栗の若干の甘みがアクセントとなっていて
おかずとしてだけでなく、酒のつまみとしても最高な仕上がり。
なお甘栗ごはんは若干調味料を加えたバージョンなのですが、ほんのちょっとの味付けで格段に旨さが違います。
入れなくても十分においしいのですがそのままだと結構あっさりしているので、
甘栗ご飯単体の味付けをしっかりしたい方はやはり調味料を入れた方がいいかもです。
こんなにも料理に甘栗が応用できるとは自分自身も本当に目から鱗…。
結局甘栗の一番を決める事はできませんでしたが、とにもかくにも甘栗を買う場合は「優良推奨店」で購入すれば間違いないという事は
記事でおわかりいただけたかと思います。
またこんなにも甘栗は料理に応用出来るとは自分でも思っていなかったので記事を作成して本当に驚きました。
昔甘栗を食べきる事ができなくて腐らせてしまったり、身が固くなって食べれなくなってしまったりなど数々の甘栗を無駄死にさせて
しまった過去のある身としては本当にこの甘栗のもつポテンシャルにはただただ脱帽です。
またこのようなゆるい企画にご許可いただいだ横浜中華街発展会協同組合様。
取材に快く応じていただいた優良推奨店の計7店舗の皆様。ご協力いただき誠にありがとうございました。
甘栗を使用したレシピ一覧!
●甘栗餡どら焼き(4個分)
【生地】
・水 80ml
・砂糖 50g
・卵 1個
・もち粉 100g
水・砂糖・卵をボールに入れ砂糖がちゃんと溶けるまで混ぜ合わせる。そこにもち粉を加えてダマがなくなるまでよく混ぜる。
テフロン加工のフライパンで焼いたら、餡をはさむ。
【餡】甘栗クリームチーズ餡
・クリームチーズ 180g ※お好みで調節
・甘栗 150g
・くるみ 5片
・水 100g
・砂糖 30g
・水あめ 20g ※お好みで調節
鍋に水と砂糖をいれてシロップをつくり、その中に甘栗を投入してしばらく煮る。
それをフードプロセッサーにかけて均一にし(甘栗が固ければレンジで加熱してお好みの固さにする)、水あめを加えてムラなく混ぜる。甘さは水あめで調節。それをクリームチーズと混ぜあわせ、生地に挟む。
●甘栗の和風ポタージュスープ(4人分)
・甘栗 40g
・タマネギ 1/2
・しめじ 1/2
・大根 3cm程度
・コンソメ 1個
・味噌 小さじ1
・豆乳 ※お好みで調節
・バター 30g
・塩 適量
タマネギ・大根・しめじをバターでしんなりするまで炒め、塩で味付けする。そこに水・甘栗・コンソメを入れて煮る。
フードプロセッサー等で撹拌し豆乳と味噌を加えて沸騰しないようにあたためる。
豆乳はお好みのクリーミーさになるように味をみながらたしていく。冷製でもおいしいので冷たいのが好みの場合は冷蔵庫で冷やす。
●甘栗のドレッシングをかけたマグロの和風カルパッチョ
・マグロ刺身用 1パック
・水菜 適量
・ラディッシュ 適量
【甘栗ドレッシング】
・ごま油
・醤油
・酢
・甘栗 適量
・唐辛子 適量
※ごま油:醤油:酢=1:1:1
唐辛子とごま油を弱火で加熱。香りと辛みがでたら火を止めてさまし、醤油、酢と混ぜる。
甘栗は包丁で細かいダイス状にしドレッシングにいれる。盛りつけたマグロとサラダの上からドレッシングをかける。
●甘栗ごはん
・お米 3合
・甘栗 お好きなだけ
・水 600cc
・酒 大さじ3
・塩 小さじ1
材料を炊飯器にセットしてスイッチオン。