【特別寄稿】
魅力いっぱいの能舞台へ行ってみませんか?
中森貫太(能楽師/観世流シテ方、公益財団法人鎌倉能舞台業務理事 重要無形文化財総合認定保持者)
能は一般的に「難解で退屈」と思われがちですが、室町時代には庶民が神社・仏閣の境内で観覧し、楽しむものでした。
それが時の将軍・足利義満が支援者となり、武士の愛好する芸能となった結果、庶民からは距離が出来てしまいます。
そして江戸の世が終わり、明治を迎えて一般の方の目に触れる機会は増えましたが、初見の方々にはわかりにくい「難解な演劇」という印象が定着してしまいました。
しかし、話しの筋や動きの意味がわかれば、能は魅力的で面白い演劇です。
(舞台写真:中森貫太、写真撮影:駒井壮介)
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