ベトナム「食」紀行 in KANAGAWA 〜 神奈川で味わうベトナム料理の旅 〜
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ベトナム料理の代名詞! フォーをいただいたのは
「Hanoi ベトナムの食卓」
澄んだスープにぷるぷるの麺が輝くフォー。オーナー自ら朝一番にしめたというこだわりの鶏肉は弾力がありジューシー。スープは鶏だしの旨みが上品に凝縮され全部飲み干してしまうほど!青パパイヤのサラダには炒って細かく砕いたピーナッツがふんだんに和えられ、えびせんに載せて口に運べば、香ばしい風味が口いっぱいに。チェーは、氷の代わりにアイスにした緑豆団子をトッピングすることでヒンヤリをキープ。数種のトロピカルフルーツと共に最後の一口まで冷たくおいしくいただけます。
鶏肉のフォー(¥800)青パパイヤのサラダ(¥800) 冷たい南国のチェー(¥500)
ベトナム人のソウルフード ベトナム風サンドイッチ=バイン・ミーがテイクアウトで食べられる!
「ベトナムサンドウィッチ Thao’s(タオズ)」
自家製のマヨネーズと濃厚な鶏レバーパテを塗ったパンに、ベトナムハム・なます・パクチー・青ネギを挟んだサンドウィッチは、ベトナム定番のメニュー。ハムは、豚肉のソーセージハムと、豚のなんこつやキクラゲの食感・ピリッと効いた粒こしょうが楽しめる2種で、こちらも自家製!バイン・ミー用に特注したベトナム式フランスパンは、パリッとした薄皮の表面と中のふんわりした”エアー感”が特徴。軽い質感のパンが具材とバッチリ馴染み、ソフトな噛みごたえでおいしく食べられます。
ベトナムハムとレバーパテのバイン・ミー(¥600) ミニサイズ(¥400)
ココナッツミルクを使った バイン・セオなど、南部を代表する料理をいただいたのは
「ベトナム料理 レーロイ」
ベトナムのお好み焼きと言われる「バインセオ」は、卵と小麦粉の生地にココナッツミルクを混ぜて焼き、そこへ炒めた野菜や海鮮・肉を挟んだもの。生地の外はカリッ、中はモチッとしていて、葉野菜で巻いて食べるとすべての素材の旨さが鼻を突き抜けていきます!網状のライスペーパーで巻かれたベトナム北方の揚げ春巻きは歯応えサクサク。チェーババにはホクホクとした角切りタロイモの甘みがマッチし、キクラゲの食感がアクセントに。
バイン・セオ(¥1,280)巻物三種合わせ(¥850) チェー・ババ(¥430)
ベトナム中部、かつての王朝があった都市 フエを代表する料理 ブン・ボー・フエをいただいたのは
「ベトナムの食卓 HOAHOA(ホアホア)」
太めのライスヌードルに、唐辛子・ニンニクにレモングラスを加えた辛味ソースをトッピングする牛肉麺ブン・ボー・フエは、モチモチとして弾力のある太麺がピリ辛のスープと絡んで喉越し抜群。鶏ガラとニンニクで炊いたご飯に、蒸し鶏とパパイヤ・ミント・パクチーなどの野菜を混ぜた鶏めしは、もぐもぐ食べられる満足メニュー!あずき入りのチェーは日本人好みの味覚を意識したこちらのお店ならでは。
ブン・ボー・フエ(¥950)ホイアンの鶏めし(¥900) あずきとココナッツのミックスチェー(¥480)
ベトナムフェスタ in 神奈川にもご出演のトルン奏者小栗久美子さんからコメントをいただきました。
ベトナム北部 ハノイ発祥の料理、ブン・チャーをいただいたのは
「ベトナム料理 SAIGON KIM THANH(キムタン)」
ベトナム北部・ハノイ発祥の麺料理、ブン・チャー。つけ麺とも混ぜ麺とも言われ、今では北部に限らず食されているそう。キムタンで食べられるのは南部スタイルのブン・チャー。たっぷりの野菜と揚げ春巻きがトッピングされたライスヌードルに汁をかけ、混ぜていただきます。しょっぱめにミックスしたナンプラーソースが、麺と野菜・高温で炒った香ばしいピーナッツ・なます(大根と人参の酢漬け)と絡んで美味!自分で具材を巻いて食べられるライスペーパー巻きは、甘辛ジューシーな豚焼肉に豊かな風味のベトナムバジルが相性バッチリ!彩り鮮やかな三色のチェーに、皮は緑色だけど中は黄色い”緑豆”のやさしいイエローが映えます。
ブン・チャー(¥890)豚焼き肉ライスペーパー(¥825) 三色のチェー(¥550)
フランス植民地時代の影響を感じさせる料理をいただいたのは
「AULAC(オーラック)」
ココナッツ風味のマイルドなカレーソースが掛けられた、オムレツはふわふわでトロトロ♪海鮮素材と野菜たっぷりのおこげは、風味豊かなニンニクやセロリもアクセント。おこげはベトナム語で「コムチャイ」といって、日本と同様に食べられているんだとか。繊細な味付けが特徴のハノイ出身のシェフが作る料理はどれも、素材とベースの味が生き、ベトナム料理らしさと日本人の味覚への適合バランスが絶妙!甘く香ばしくバターでローストされたベトナムコーヒーは、練乳と混ぜれば食後の至福の一杯に。
ベトナム風オムレツ(¥880)海鮮おこげ(¥1,080) ベトナムコーヒー(¥500)
ベトナム料理研究家 伊藤忍のサイト an com http://www.vietnamfoodnet.com/
編集・写真:井上 明子(MAGCUL.NET)
イラスト:大門 光
漫画家。
喫茶店の訪問記を綴ったブログ「だも、悩める休憩時間」を不定期更新中。そのほかにポートフォリオサイト「だも、心の愛$部屋」も随時更新中です。
食レポ:大島 智衣
作文と演技。webサイト「ミームの箱船|大島智衣」にて、コラムエッセイ『男子発言ノート〜どうせ私じゃない誰かを好きな男たちの言動について』『好きにならずにいられてよかった』など好評連載中。映画シナリオ作品”横浜を舞台にした連作ショートフィルム” Life works『花の名前』がシネマジャック&ベティと横浜シネマリンにて絶賛上映中(〜8/28)。